【読書スポンサー様】52ヘルツのクジラたち(町田そのこ)
今回の読書スポンサー様は、西村和子さんです。
米好き・本好き・勉強好きの、西村さん。
その幅広い知識と話題に加えて、類稀なる“聴く力”をも併せ持つ、
穏やかに佇む才能人なのです。
そんな西村さんからの1冊は、
【52ヘルツのクジラたち(町田そのこ)】
![](https://assets.st-note.com/img/1719386071953-hBbnEq21Ne.jpg?width=1200)
町田そのこさんは『コンビニ兄弟』で、お名前を知った作家さん。
で、著作一覧に並んでいた『52ヘルツのクジラたち』というタイトルに、惹かれたのです。
読み初めて、なんて静かな本なのだろう、と思いました。
激しい場面もあるし、物語の緩急もある。
それなのに、賑わいもざわめきも、私は、どこか遠くに置いてきてしまったんだろうか。
海の中に、いるみたいだった。
心地よくたゆたうのではなく、とろりとした水に、絡め取られているような。
読んでいる私は、手足がうまく動かせなくて、しんしんと沈んでいく。
こぽり、こぽりと泡を吐き出して。
暗いんだけれど、不思議と周りは見えていて。
自分が吐いている泡と、水に包まれているから、無ではないのに、無の中にいる。
私に関わるほかのものが、およそひとつもない。
泡で息がつまりそう。
息を止めたら、このまま静かに、沈んでいけるんじゃないか…って。
だから最後に、キナコが、水底からの光る気泡を見て、
52ヘルツの金色の輪を受け止めたとき、ようやく私も、手足が動くようになった気がした。
――そうして、最後までたどり着きました。
現実味のないところにいた私が、読み進めてきた深くて静かな海を、
自分の内側に包んで、ふっとここに戻ってきて。
感動が、決壊しました。
読めてよかった。
たぶん、感情で入り込みすぎると、私には読みきれない物語だったのだろうな。
52ヘルツの声を、キナコたちに届けてもらいました。
聴く力は、私にはないのかもしれないけれど。
それでも、やっぱり、これを読んだら、
私も、聴こうとするし、見つけるから。って、思いますね。
“だから、お願い。
52ヘルツの声を、聴かせて。”
◇ ◇ ◇
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