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意外と知られてない!美大受験のオモテとウラ

こんにちは、現在某有名美大に通っているRINです!

(▶︎美大の情報はブログでも発信してます!

『美大』って聞くと、皆さんどんなイメージを持たれますか?


多分ほとんどの方は、

『絵が上手い人がたくさんいる』とか
『勉強できる人は少ない』、
『ちょっと変わった集団の集まりだ』って思ってる人が多いと思います。笑(ひどい偏見ですよ..... (;_;))


たしかに、

たしかに、それも一理あります。

でも、それは一部!!!美大受験って絵が上手かったら合格するわけじゃないし、簡単に受かるものでもありません!

私も高校生の時は、周囲の人に『美大受験て楽そう〜絵の勉強さえしてればいいんでしょ?』って言われたこともあります、


でも、

マジで、ほんと、全然そんなことないから!!

美大生の人は異口同音にこういうと思いますね。


今回は、そんな美大受験で意外と見落とされがちなことをまとめてみました!!


1、みんな楽しく絵を描いているわけではない!?

美大受験を志したものは、みんな決まって『美大受験予備校』や『画塾』というところに行きます。

ここでは、デッサンや、色彩構成・立体構成など美大に合格するために必要なスキルを養います。

で、
美大行く人って、たしかに絵を描いたり、何かモノを作ったりすることって大好きなんですよ。だって、一生そういうクリエイティブな仕事に関わっていきたいって思って美大目指すわけだから。


でも、この予備校とかで描く絵は中々楽しく描けないことも多いんです。

絵が好きなはずなのに、嫌いになったりする。
あと、スランプとか。

デッサンっていう鉛筆で目の前のモチーフをそっくり描くのも、
最初は刺激的で楽しいけど、だんだん自分の描けなさに嫌気がさしたり、周りの人と比較されて順位付けされたりして辛くなったり、先生からまた色々言われるのが嫌になったり、同じようなものをひたすら描くのに飽きたり。

自分はデザイン系なので言うのですが、色彩構成がめちゃくちゃ嫌いでした。
(色彩構成は、与えられたテーマに対するデザインを絵の具とか使ってするもの)

今でも嫌いなんですが、
当時は色彩構成の”正解”がわからずに、描きながら『これでいいのかな、、、』ってめちゃくちゃ悩んでました。リアルに描くのは得意なんですが、抽象系になると途端に何が良いかとかどう描けばいいかとか意味不明になるんですよね。


今では好きな立体構成も、初めは先生に笑われるくらい下手くそで。
自分では『上手くいった!』って思ってるものがめっちゃ酷評されたりして、予備校行きたくない〜!!!ってなったことも何度かあります。

これは、ほんと、美大生は共感してくれるはず。


2、絵も勉強も両立させないと受からない

『美大受験は勉強は要らない』

これ、美大に行かない人ってめちゃくちゃそう思ってる人多くないですか!!??


いや、マジで、美大生の努力を知って欲しい。。。


たしかに、美大受ける子の中に、勉強が不得意な人が多いのは事実です。
センター3、4割の子もゴロゴロいた。(もちろん、8,9割とってくる子もいる)

でも、大概どの美大もセンター6割は取っておかないと厳しいのは事実(もちろん飛び抜けて絵が上手いなら別だけど)。


国公立の美大だと、8割取ってないとA判定にはなりません。

友達にも、絵はめちゃくちゃ合格レベルなのに、センターが3割くらいだったせいで落ちた子も数人います。(一人は成績開示したら実技は満点だったって言ってたw)

私はそれを知ってたから、

朝は6:00に家出て朝早く学校で勉強して、放課後は美大予備校で21:00まで絵を描くと言うハードスケジュールをこなしてました(おかげでセンターは9割弱取れた)


勉強できないから美大に行こう、なんていう甘い考えはやめたほうがいいし、

美大生は勉強ができないっていう考え方もやめて欲しいな。


3、倍率!?めちゃくちゃ高いから.....

東京芸大(国立)、

多摩美・武蔵美(東京私立)、

京都市立、愛知県芸、金沢美大(公立)、

が主に美大界では有名どころなんですけど、ここら辺になると倍率がめちゃくちゃ高いです。

昔よりはたしかに下がったけど、

東京芸大は20倍、多摩武蔵も人気なところは14倍、京都や愛知のデザイン科、金美の視覚デザインなんかも12倍とかいきます。

他の科も、10倍にまでは行かなくても、5,6倍とかにはいってますね。


普通に一般大学より難しくて、
東京芸大なんかは多浪生もたくさんいます(10浪とかいる)。


そのことを、知って欲しい.......!!


4、美大受験予備校の学費高すぎ

私は勉強系の塾には通ったことが今まで一度もなかったんですが、

勉強系の塾と比べても、美大予備校の学費高すぎです!!!


例えば、一年間通おうとしたら
浪人生だと60万円、現役生だと40~50万円かかります。

これプラス、夏期・冬期講習会費がかかります。

でも、先生がつきっきりで指導してくれるかと言うと全然そんなことなくて、たまに覗きに来てアドバイスして帰ったり、講評の時にコメントするぐらいだったりします。


普通に大学の授業料と同じって言うのはどうなんでしょう、、

たしかにデッサンを教えたりするスキルは誰でも持ってるわけではないけどよう....


もし、高2から美大受験予備校に通いだして、浪人しちゃったら、
総額140万円かかるんです、、、(全国の親御さんが泣きそう)

あと画材代も地味〜に高くつきますからね。


美大受験者数が年々減っているのも、この影響はありそう。


まとめ


なんか、最後に散々、美大受験予備校の愚痴を書く感じになってしまいましたが、

美大受験予備校も、美大も楽しいですよ!!


変わってる人もちょこちょこいるから、(中高みたいに)周りの目を気にして行動する必要がないし、友達や先輩の作った作品にいつも刺激を受けています。


でも、ここまで書いたのは、美大受験をなめないで欲しいって言うこと!!!

これから美大受験する人は、そう甘くないし、実力だけで勝ち取れるものでもなかったりします。

美大生はみんな努力がすごく、真面目な人も多いので

なめないでくださいよっ!!!!笑

RIN


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