DIE WITH ZERO -ビル・パーキンス

なかなか刺激的なタイトルですが、過激な考え方ではありません。

私もそうですが、老後に備えて貯蓄を続けるのは、多くの人が持つ価値観だと思います。
本書はその価値観に「待った」を唱えるものです。

「楽しみは老後にとっておき、今は働く。」それって本当にできるの?歳を取れば身体は思うように動かなくなり、やりたい事があってもできなくなっていく。子育てにおいても、仕事にかかりきりで、子どもの成長を日々近くで見守る機会も減る。あなたが死ぬ時、それで後悔しませんか?といった内容です。

タイトルや基本的な考え方こそ、「死ぬ時は資産がゼロになるように、使っていこう」というものですが、自分の興味がある事、やりたい事をリストアップして、健康面や関係する人のコンディションを考え、いつ行うのが適切なのかを決め、我慢や仕事をし過ぎないで、人生を充実させて欲しいという、筆者の死ぬ時になって後悔してほしくないという気持ちが込められています。

本書を読みつつ、仕事をリタイアしたら…と考えていた事を今一度引き出しから引っ張り出して、本当に先延ばしで良いのか、今一度考えてみてはいかがでしょうか?


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