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ワンルームに憧れる母

みなさんこんにちは、ミニマリストのKAZです。
普段からリュックひとつで世界中を旅したり、身軽な暮らしの魅力を発信したりしています。

さて今回は「ワンルームに憧れる母」というテーマでお話していきたいと思います。
かなり個人的な話ではありますが、同じ境遇の方、共感できる人も多いかと思うので、ぜひ最後まで聞いていってください。

僕には自慢の母がいます。
母は小柄ですが、とても真面目で芯があって思いやりにあふれた人です。
僕はそんな母をとても尊敬しています

愛情たっぷりに育ててもらった僕は、母からの影響をもろに受けています。
物を大切にすること。物持ちがいいこと。こまめに掃除すること。
物に名前や日付を書くクセも母の影響ですね。

また旅好きになったのも完全に母のおかげです。
小さい頃からよく旅行に連れて行ってもらい、その旅行の度にワクワクしていたのを覚えています。父はどちらかというとインドア派で、なるべく家にいたいという人なのですが、そんな父の尻を叩いて旅行に連れていくのがウチの両親の特徴です。

そんな自慢の母にも弱点があります。それは「情報に弱い」ということです。
古き良き習慣に関しては最強な母も、最新の物が出てくると途端に赤ちゃんレベルになります。母の情報源はテレビ一択なのでテレビが言うことは絶対です。

つまりテレビサイドのマーケティングや情報操作に見事引っかかってしまっています。

ジャパネットでよく「お買い得や!」って言って色々買っている母。可愛らしい人やなぁと思いつつも、「あらら…また物増えてる…」と内心心配しています。

なぜなら母は「物が捨てられない人」だからです。
それは愛情深いが故、物を大切に扱う気持ちが強いからこそ、人一倍捨てにくいのかもしれません。
そして「物を捨てるなんて勿体無い!」と古き良き教えが母をそうさせているのでしょう。

そんな母と僕は仲が良く、「幸せ!ボンビーガール」というテレビ番組で盛り上がったりします(僕が見る数少ないテレビ番組です笑)。その番組は都心の物件をたくさん紹介してくれていて、その物件を見ながら夢を膨らませるというのが僕たち親子の共通の趣味なのです。

「この物件めっちゃいいねー!」とか
「この設備は正直なくていいよねー」とか
「えー!これで月6万円!?たかー!」とか
そんな風にテレビに向かってあーだこーだ言っていると、不意に母はポツリとこんなことを言うのです。

「私…これくらいのワンルームで十分なんだけどなぁ…」と。

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