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ys1970
命をかける。そう生きる
「賭ける」と「懸ける」はぜんぜん違うんだなと、この年まで生きてわかってきた気がする。
一見して努力しているような人でも、実はギャンブルをしている場合がけっこうある。
地に足をつけて、基本を繰り返して、あるべき王道を行く。
それが命を「懸ける」ということだ。
ルールの穴を見つけたり、いかに相手を欺くかに時間を割くことは、「賭ける」ことだ。
おそらく、社会を支えているのは「懸ける」人だと思う。
先日終了したヨーロッパナンバーワンのナショナルチームを決めるユーロ2024。
クリスティアーノ・ロナウド選手がPKを外して涙を流したという。
他方、同時開催されていたアメリカ大陸ナンバーワンを決めるコパ・アメリカ。
メッシ選手が決勝で負傷退場して、涙を流していた。
2人とももう40歳近い。
40歳で、涙を流せるぐらい自分の仕事に懸けている人は、どのくらいいるだろう?
それでなくても全てと言ってよいほど、タイトルを手にしてきた2人だ。
もう「やり切った」と、自分を許してあげてもよいのに。
まだ情熱をもって、責任を感じながら、現役のハートを持ち続けている。
それがトップオブトップのメンタルなんだなと恐れ入った。
そんな風に生きることは、どんなに素晴らしいだろうと思う。
自分がそんな一生懸命生きることは、もちろん難しいけれど、せめて人生をギャンブルにしないように、じぶんを見張っていきたいと思う。
一生懸命の”懸”と、賭博の”賭”はぜんぜん違うんだ。
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