日本の都議選に思う
東京都議選が終わりましたね。
個人的には非常に興味深い選挙でした。与党惨敗という結果はもちろんですが、なにより選挙の過程が。
「安倍はやめろ!」と抗議する群衆の写真をツィッターで見かけて、ちょっと驚くとともに、「日本国民、頑張れー」と応援したい気持ちでした。
やっと日本も民主主義っぽくなってきた感じがします。
とはいえ、私の古い記憶では、都民ファーストの会(なにその党名…)代表の小池さんって根本的には自民党の人だと思うので、日本の政治がどの程度変わるかは疑問ですが。
それはさておき、投票率も前回より上がったそうで、何よりです。
よく、「今の政治はなってないし、ろくな立候補者がいないから選挙に行かない」とか、たとえ行っても「不満の意思表示として白票を投じてくる」とか、したり顔でわけのわからないことを言う人がいますが、それって全く意味ないです。すねてふてくされている子供と同じです。
選挙には行きましょう。政策や政治家に不満があるなら、デモに参加しましょう。
政治にたいする国民の態度というのは、本来、能動的なものであるべきです。そして、能動的な態度と政治への関心は、継続させないといけません。
国民は、政府を監視する責任があります。でないと、政府に監視されていいようにされるか、そうでなければ黙殺されます。
民主主義というのは、棚ぼた式にもらえるものではありません。
イギリスでは、しょっちゅう誰かが何かしらデモってます。(まぁ、それはそれで、デモをせざるを得ない問題がなにかある、ということなので、自慢できることではないかもしれませんが)
海外在住の日本人の責任感が憂慮される
昨今の日本政府の問題を積極的に指摘・批判し、抗議に参加する民衆の姿をメディアで見て、日本もまだまだ捨てたものではないかもしれないな、と思うと同時に、イギリスに在住している日本人の、政治にたいする無関心さが心配になってきました。
イギリス生活カテゴリーのブログって、なんだかえらく能天気なのが多い気がするんですけど、私の気のせいですか?
主婦ブロガーが多いからでしょうか。別にそれが悪いと言っているわけではありません。主婦のかたには、主婦のかたの優先課題があるわけですし。
でもね、「イギリス生活満喫♪」とか言ってる場合じゃないですよ。イギリスは岐路に立っています。
住んでいる現地の政治にさして興味もなく、かといって、母国である日本の政治にも無関心とか、どこまでお気楽なんでしょうか。この傾向は残念ながら、海外在住の日本人(とくに女性)に結構多いです。
自分の生活だけでなく、それを形作っている制度ぜんたいを知る努力をしないと、日本にいても海外にでても、結局は、うわ滑りな生き方になってしまいます。