学生の間に読みたかった【読書感想】小川洋子「博士の愛した数式」
はじめに
「博士の愛した数式」という本の読書感想を書いていきます
備忘録的な感じで、本の紹介ではないことご了承ください!
この本を手に取ったきっかけ
■映画化までされていて有名なことは知っており、
読んでみたいと思っていた。
■心温まる物語を読みたい気持ちがあった
感想
この本にはたくさんの優しさで溢れていました
この小説に登場する老数学者である「博士」は、ある事故以降、その言葉通り記憶が80分しかもたないのです。
この言葉は、この小説に何度か登場します。
ただ、私はその言葉が出てくるたびに初めて聞いた(見た)かのような不思議な感情に襲われました
同じ言葉のはずなのに、いろいろな出来事を読み進めていくと
その度違う言葉のように感じました。
ただの事実であったり、寂しさであったり、恐怖であったり。
毎回新鮮な気持ちになりました。
この小説の語り手的存在である家政婦の「私」と
その10歳の息子「ルート」と「博士」が織りなす
悲しくも優しい日々に胸がギュッとなったり、
何気ない身の回りの数字の魅力に気づかされ
思わず「へぇ」とつぶやいたり、
終わりに近づくにつれ、終わらないでくれと願いながら
あっという間に読んでしまいました。
今年最初に読んだ小説がこの本で本当によかったです。
さいごに
最初は感想を書くことを意識しながら、
眉間にしわを寄せて読んでいましたが、
すぐに時間を忘れて読むことに没頭してしまいました笑
小説の読書感想文は、感情の言語化が難しいですが、
続けていきたいです。
ハンカチを用意して映画も見てみようかな
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