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他人にカネを盗まれても、怒らない日本人

日本では、合法的にカネを盗まれる

あなたは、知らないうちに、汗水たらして家族のために稼いだお金を盗まれている。

自分の日本では、人のカネを盗むと怒られる。というか、逮捕される。日本では、というより世界でもだ。しかしどういうわけか、この方法だと捕まらない、怒られない。

ばれたら捕まるからコソコソやっているというわけでもない。正々堂々とやられている。夕方のニュース番組でも取り上げられている。今日、あなたの町でも起こっている。

僕の被害額:毎月4万円

僕たちには、税金を支払う義務がある。給料が23万だと、手取りは19万くらいになる。差額の4万円は税金だ。自由に使えるお金が毎月4万円増えたら、どれだけ嬉しいだろうか。飲み会なら10回以上いけるし、叙々苑でも3回はいけそうだ。

そんな贅沢を捨ててまで払っている税金は、いったいどのように使われているのか、深く考えたことはあるだろうか。僕はなかった。払うのが当たり前だと思っていた。

税金の使い道は、身近なところだと、
・救急車を呼ぶため
・火事が起きたときに、消防士に助けてもらうため
・病気になったときに、治療費の一部を負担してもらうため
などがある。

税金を払うと損をする?

税金がどのように使われているかは、何となく分かったが、僕たちはどのくらいの恩恵を受けているだろうか。

幸いにも、僕自身は救急車や消防車のお世話になったことはないし、病院だって、年に1、2回行く程度である。「払った分の恩恵を受けているか」という観点で見ると、おそらく、余分に支払っている。

今の時点で見ると、明らかに損失の方が大きいが、僕は、ここに関して反対はしない。「日本の誰かに万が一のことがあったときに、みんなで助け合う」という社会保険の考え方は、日本らしくて好きだからだ。

しかし、僕たちが支払った税金は、本当にムダなく使われているのだろうか?

最近の例だと、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるために開発された、接触確認アプリCOCOAが挙げられる。

おそらく何億という税金が使われているにもかかわらず、効果がなかったように思う。実際に、ダウンロード率は10%に満たないという記事も見つけた。接触通知アプリなので、みんながダウンロードしていないと、意味がない。

もっと身近なところだと、救急車をタクシー代わりに使う人もいると聞いたこともある。これは、税金うんぬんの前に、本当に必要な人が困るのでやめてほしい。

当たり前を疑い、自分の意思で生きる

こういった税金の無駄遣いは、もっとたくさんある。僕たちは、汗水たらして家族のために稼いだお金を盗まれているのである。

これ自体、何とかしなければいけない問題であるが、この現状に疑問を抱いていない、我々の無知にも責任があるのだ。

家にドロボー入ってお金を盗まれれば、
・警察に届けて犯人を特定
・今後はドロボー入れらないような対策
を自分の意志で行うだろう。

しかし、税金の話になると、何も思わない。これには2つの理由がある。

①周りに流されやすい(よく考えればNoでも、周りがYesと言えば自分もYesだと思う)
②慣れ(本当はNoだと思っていても、時間が経つと疑問を持たなくなる)

これはよくない。税金が高いだの、円安だの、不満を言うだけでは何も変わらない。

もちろん、自分一人ではどうにもならないこともある。しかし、何かできることがあることも事実だ。

たとえば、個人の力で税金を半分にすることはできないが、無駄のない税金の使い方をしてくれる政治家を選ぶために、選挙に行くことはできる。

当たり前を疑い、自分の意思で生きていきたい。


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