桑田佳祐さんが唄う『風の詩を聴かせて』に応える、かもめのジョナサン

人生には、食うことや、争うことや、権力を奪いあったりすることなどより、はるかに大事なことがあったんだと、そうはじめて気づくようになるまでに、カモメたちはどれだけ永い歳月を経てこなければならなかったことか。きみにはそれがわかるかね?

かもめのジョナサン




わたしたちはここで学んでいることを通じて、つぎの新しい世界を選びとるのだ。もしここで何も学びとることがなかったなら、次の世界もここと同じことになる。
それはつまり、乗り越えなきゃならん限界、はねのけるべき鉛の重荷が、もとのままに残ってしまうことなんだ。

RICHARD BACH『かもめのジョナサン』


【 追記 】

『かもめのジョナサン』を日本語に訳したのは、五木寛之さん。1974年に書かれた解説には、このように書かれている。

私が心を動かされたのは、この短い物語が、いま、この1970年代に、アメリカの大家の中で、凄まじいほどの支持と共感を集めつつあるという、疑いもない事実だった。いま、人々は何を待ち望んでいるのか?

『かもめのジョナサン』解説