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「他の生を自己の中に体験する」 アルベルト・シュバイツァー (Albert Schweitzer )

フランスの神学者、哲学者、医師アルベルト・シュバイツァー(Albert Schweitzer )について調べてみました。

シュバイツァーは1913年、アフリカのガボンにあるランバレネで、自らの資金で病院を建設し、地元の人々に無料で診療を提供。予防医学や衛生教育にも力を入れ、地域の医療水準の向上に貢献。ノーベル平和賞を受賞している。

生命への畏怖

シュバイツァーが晩年、強調した思想「生命への畏怖」
人間をはじめをして生命のもつあらゆる存在を敬い、大切にすることを意味する。

生命あるものすべてには、生きようとする意志が見いだされる。この生きようという意志は自己を完全に実現しようとする意志を大切にすると同時に、自分と生きようとしている他の生命をも尊重しなければならない。

チャット

自己と他者および生命あるものとの共存をめざす考え方が、アフリカでの医療活動となった。

シュバイツァーと戦争

第一次世界大戦時、アフリカのガボンはフランス領であったため、ドイツ国籍のシュバイツァーは捕虜となる。第二次世界大戦ではフランスがドイツに占領され、病院の資金援助が滞る。


シュバイツァーと交流があった人々

・ジャン=ポール・サルトル      ≪ フランスの哲学者、作家 ≫

・ピエール=ポール・シュバイツァー   ≪ 国際通貨基金(IMF)の専務理事 ≫

・バートランド・ラッセル    ≪ イギリスの哲学者、数学者 ≫
    平和運動家でもあり、シュバイツァーとは「核反対運動」で共闘

・ハブロ・カザルス    ≪ スペイン出身のチェロ奏者、指揮者 ≫
    シュバイツァーとは音楽を通じて親交があった


自分のいのちの中に、他の人の苦しみや喜びを悲しみを希望を、追体験し味わう。一体となって温かく鼓舞する。これはまさに「菩薩の行」である。
この心があれば、戦争もない。策謀も傲慢もないであろう。どれほど平和で幸福な世界となることか。

1991・2・6



『水と原生林のはざまで』

出版社内容情報
教職とオルガンを捨て,医師としてアフリカの仏領ガボンに渡り,水と原生林のあいだに初めて小さな病院を建てたのはシュヴァイツェル(一八七五‐一九六五)三七歳の時であった.妻と共に原住民の医療に従事すること四年半,第一次アフリカ滞在の記録である.全篇にあふれる人間愛は,今日なお多くの人々の共感を呼ばずにはいない.

水と原生林のはざまで / アルベルト・シュヴァイツァー/野村実 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア (kinokuniya.co.jp)