自己肯定感を高めたい② 私が死んだ話

前回のnote


大学を卒業した私は
第一志望の会社には落ちたけど大企業に就職することができた。

私の学歴で就職できるとは思わなかったから
同期が500人いたにも関わらず一人も同じ大学の人はいなかった。

周りは高学歴
でも同じ会社ということもありみんな仲良くしてくれた。

約1年後、縁あって長年の第一志望であった会社に就職することができた。

どこの職場も厳しかったけど
仕事はやりがいがあった。

いい仲間にも恵まれた。

合コンで出会った男性と2年くらいおつきあいした。
別にお付き合いの記録を綴るつもりはないので端折るけれども
30手前で焦っていた。
みんな結婚するのに私だけできないんだ。

なんでできないんだろうと悩んで
自己啓発セミナーに参加したりとりあえずないもの探しをした。

結果としてプロポーズされた。

人生で一番嬉しかった。
お付き合いの中で海外との遠距離していた時期もあったけれど、
いつでも明るく前向きに生きることは間違いじゃなかった。

と全て証明してくれたきがする。
まさに承認欲求のオバケだ。

だけど、ある日
「結婚できない」

と言われた。
常に匍匐前進の私はプロポーズされても
ありとあらゆる媒体からプロポーズのキャンセルの恐ろしさを学んでいた。
浮かれた言動をしないように気をつけたし、
一人でゼクシィをこっそり部屋で眺めて幸せを噛み締めていた。

どうやらそれさえも神様は許してくれなかったらしい。 


「家柄が違う」
「学歴や育ってきた環境が違う」

とりあえず
「格差がありすぎる」という理由で振られたわけだ。

ちなみに私は学歴詐称はもちろん何一つ嘘はついていない。

どれだけ傷ついたかを綴ったら
百年くらいかかりそうなので避けるけれど、

とりあえず心が死んだ。
親にも申し訳なくて家柄が違うから振られたとは言えなかった。

正直その後のことはよく覚えてない。

ただどうしたらいいかわからず
毎日同じ電車に乗って
同じ仕事をして
眠れぬ夜をすごした。

つづく