親友、結婚記念日を迎える。
明日は幼馴染兼相方の結婚記念日です。
ご存知の通りわたしと相方は幼稚園からの幼馴染で高校まで同じ学校に所属していました。大学は違うところでしたが、同じ県の大学に進学したため、大きく距離が離れるようなこともありませんでした。
そんな彼女がどんな人物で、どんなところを尊敬しているかについて書いたnoteは相方の他己紹介に載ってます。
学生時代には本当にいろんなことを2人で話してきたと思います。2人のうちどちらかと言わずとも確実にわたしが恋愛体質で、いつも好きな人がいるといった感じでしたが、彼女の恋愛話は全く聞いたことはありませんでした。
わたしはよく「彼女の恋愛機能は後付けだ」というのですが、本当にそうで、20代を過ぎたあたりにどっかでオプションとして購入し付けたようです。それくらい学生時代に恋愛の話を聞いたことがありません。
それなのに、彼女は現在既婚者で、わたしが独身です。解せぬ…
彼女の旦那さんとは、2人がお付き合いを始める少し前に初めて会いました。わたしは極度の人見知りなので、「わたしの友達に手を出そうとするむかつく輩」「どこの馬の骨ともわからん奴」という認識でした。
2人のお付き合いが始まってからも、今までは、突然誘っても遊んでくれた相方が一切捕まらなくなったので、当時は不愉快極まりなかったです。彼女は、自分から人を遊びに誘うことがほとんどありません。例に漏れず彼女はわたしのことも誘わないので、遊びに誘うのはいつもわたしからです。そんな温度差に落ち込んだり、「毎週お忙しいんですね」と嫌味を言ってみたりしていました。懺悔懺悔。若かった〜。寂しかったんよ、ごめんね。
1年くらい経った頃、彼女を遊びに誘うと、「彼も一緒だけどいい?」と言われるようになりました。きっとこの先、私も付き合いをしていくのだろうし…と渋々3人で遊ぶようになりました。
一緒に遊ぶようになっても、わたしが「彼女と滅多に遊べなくなった原因の奴」という認識は変わらなかったし、人見知りはずっと発動していて、彼とは話すけど、目は合わせないというのが1年くらいは続いたんじゃないかと思います。本当に大人気ない…
わたしの人見知りは、完全な他人(一度きりの関わりの人)にはほとんど発動せず、気合さえ入れれば店員さんとだって仲良くなれます。(実際、この性格で、飛び込み営業もこなしていたのですから信憑性もあるかと思います)
この先も付き合いをしていかなければならないプライベートな人物(友人の友人や、恋人)には恐ろしく発動します。同じ人いますか?
同じコミュニティ内でカップルになった人たちは置いておいて、友達の恋人に会う事自体が初めてだったし、今までふざけ合ってきた友達が男性の前で見せる女性らしい姿を目にするのも初めてだったので随分混乱していたのが正直なところです。
そんな人見知りの発動しているわたしにもめげずに、好きな人の一番の友達だからという理由で関わってくれた彼には感謝しています。
そんな彼との付き合いもそろそろ5年ほどでしょうか。
彼女のことを本気で好きな様子を見てきたし、彼女が大切に想っている人という認識もじんわり出来てきて、やっと彼を認められるようになりました。
今では、M –1グランプリの時期にお笑いの話をするのは相方よりも彼の方が多いです。
彼はとても変なやつです。相方はよく彼のことを「宇宙人」と言うのですが、初めて彼を宇宙人呼ばわりしたのはわたしらしいです。覚えてないけど。
相方から聞く話が全部変だったんでしょうね。
その宇宙人に困惑した経験がわたしにもあります。
一昨年のクリスマス前に、彼から、
「クリスマスにプロポーズしようと思う」と連絡が来ました。
当時の相方は、「結婚なんか何がいいんや!」と、結婚反対派だったので、大丈夫だろうか…うまくいくのだろうか…とわたしはかなり心配でした。
ですが、こちらの心配も梅雨知らず、クリスマスが過ぎても2人ともから何の連絡もありません。
相方はともかく、事前に報告したのに何の連絡もないとは断られたとしか思えず、こちらから連絡するのも憚られました。
年末に「忘年会」という名目で、相方を焼肉に誘うと、悩んでいるそぶりも無く、ケロッとした様子。
「なんか報告ないの?」と聞くと、
左手の薬指(何もついてない)を見せつけてきて、「結婚します」と。
あんなにも心配したのに、結婚が決まったのなら一番の友達に言うでしょうよ!!(犯歴)
彼に関しては、事前に報告しておきながら連絡なし。にわかには信じがたい2人です。変なやつら!
と、言った感じで、お騒がせなふたりは年が明けた春前に婚姻届を出しました。それが丁度去年の明日ということです。
結婚記念日おめでとう。
わたしが、2人の結婚記念日をしっかり覚えているのは、2人のことがすごく好きだからではありません。(すごく好きですが。)
なぜ覚えているかというと、2人が婚姻届を出した日の夜に、わたしは相方と呑みに行っているからです。
「新婚初夜は2人で過ごせよ!!!」と、総ツッコミが入ると思いますが、もちろんわたしも言いましたよ。ですが、「旦那は友人の結婚式に出席するからいい」とのことで、少し雨のちらつく中、2人で呑みに行きました。
いや、ほんとどんな夫婦よ。
2人で呑みに行ったのは、地元では有名な居酒屋で、原則予約不可というお店でした。手羽先が有名なお店が当時住んでいたアパートの徒歩圏内にあるとのことで、かなり前からチェックしていました。
18時にお店に向かい、通されたのはカウンター席のど真ん中でした。両端に別のお客さんが来るような感じです。
最初はいつものようにハイボールとビールで乾杯。
とにかく料理が美味しくて、お酒が進みました。トリテッサに感動した我々は、「テッサで日本酒飲まないのは邪道でしょう」と日本酒に手を出します。
トリテッサと日本酒の組み合わせが最高で、どんどんお酒は進みました。それでも、理性が「一合ずつ注文しよう」を譲りませんでした。
他のお店で、「バケモンみたいな子達やな!」と言われたことのある我々ですが、この度は両隣の席から
「最近の若者はお酒飲まんって聞くけど、あんたらすごいな〜!」「俺らも負けてられん」と言われ拍手が起こりました。
ちなみにトリテッサは2皿食べました。
散々飲み食いした後、お会計は、「結婚祝いでわたしが払う」と言ったにも関わらず、酔っ払っている相方は、5000円を持ってずっとウロウロしていました。お会計を済ませて、当時のわたしの家に徒歩で帰りました。(帰り道の記憶が2人とも飛んでいます。)
次の日の朝、
「あれ〜?財布に5000円あったと思うけどないわ〜」と呟いている相方に
「昨日、いらん言うてんのに5000円持ってウロウロしてたで」と伝えると、
鞄の中をゴソゴソと探り出し、「生身で鞄の底にあった!」とのこと。
お酒は記憶を飛ばさない程度に楽しく飲むのが良いと思うのですが、
酔っ払いの相方はカバンの底から5000円札が生身で出てくるわ、メガネを枕に置いて自分は枕を使わずに寝ているわ…
そして、わたしはというと、お店にコートを忘れて来るわ、つけていた指輪は閉じた傘の内側に入り込んでいるわで、節度とは…?といった感じでした。カメラロールには謎の暗闇の写真もありました。
つまり、そんな夜のこれらの変な写真をAmazonプライムフォトが、ドヤ顔で「1年前の思い出」として見せてくるので嫌でも思い出してしまうというのが、相方と旦那さんの結婚記念日を覚えている理由です。
それではみなさんご一緒に。
「新婚初夜に友達と記憶飛ばすほど酒飲むな!!!!!!」
おめでとう。
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