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理想の先生、先輩、親って、どんな人?5年間の教員生活で見つけた「慕われる先生」の3つの共通点

「もっと、子供たちに慕われるような先生になりたい」

先生として働いていた5年間、私はずっと思っていた。(理想と現実のギャップに苦しんでいた)

でも、子供たちに慕われる先生って、どんな先生なんだろう?

先生に限らず、人を教え導く立場にある人って、どういう人だったらいいのだろうか。いい親って?いい先輩、上司って?

教員時代、自分のダメさ加減をなんとかしたかった私は、子供だけでなく先生の観察もしていた。自分の授業がない時に他の先生に授業を見せてもらっていたり、子供から人気のある先生の職員室での言動に注目してみたり。

子供と接している時の言葉の選び方、子供との目線の合わせ方、身振り手振り、声の大きさやトーン、仕事の進め方、教室環境の作り方などを観察していた。

5年間の教員生活の中で、私が思った「慕われる先生」には3つの共通点がある。


1. 相手を「見て」いる

穏やかな人、まじめな人、優しい人、厳しい人、面白い人、淡々としている人。

先生にもいろんな人がいる。その中でも子供に慕われている先生は、子供をしっかりと「見て」いる。

ボーッと眺めているのでなく、「見守り」「理解しようとし」「言動を観察し」必要があればすぐに対処したり声をかけたりできるよう、見ている。子供への意識の向け方が、私からすると普通じゃないのだ。数人が相手なら私もそれはできるけれど、30人以上いる子供全員にそんなふうに気を配れるって、超人的だと思う。

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2. いいこと・ダメなことの線引きがはっきりしていて、伝え方が上手い

先生は、1対多数。

良いこととダメなことの線引きをしっかりして徹底するって、集団生活を送るに上では大切だ。やり方は先生の個性によって様々だったけれど、(そしてそれが勉強になる)穏やかに明るく元気よく子供たちに指導している先生を見ると、「すごい!!」の一言。

「厳しくする=叱る」みたいなおかしな方程式が私の中にはあったのだけれど、他の先生たちのやり方を見ることで様々な発見があった。

何にしても、正直者がバカを見ない学校がいいなぁと私は思う。会社も、社会も。

線をきちんと引いて理解してもらうことは、集団を成り立たせ、個々との信頼を結ぶために必要だ。

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3. 一人ひとりを「そのまま」認めている

もう、これに尽きる。

ありきたりな言葉でいうのなら、まずは「愛情を持って子供に接する」ってことなんだと思う。具体的なことを言えば、名前をやさしく呼ぶ、変化に気付いて声をかける、挨拶をする、目を合わせるとか、そういうことができているか。

どんなに厳しいことを言っても、どんなに鬼の形相をしていても、子供はそこに愛があるかどうかわかってる。

「先生は子供好きじゃなくても教えるのが上手なら大丈夫」っていう人もいるけれど、個人的には「それはどうかな?」と思ってます。

実際のところ、教科指導的な意味では問題ないのかもしれないけれど、人(子供)が好きな人でないと長く続けるにはしんどいだろうな」と思う。教育の現場は人と人が交わる場所だから。

自分とも人ともきちんと向き合える人じゃないと、嫌われるか摩耗するかって気がするな。

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そんなこんなで、私が思う「慕われる先生」の共通点3つ(ホントはもっと書きたいけど絞った)を書いてみた。

私はどれも不足していたから悩んでいたのだと、今ならわかる。


コーチングとの出会いは、そんな「足りないだらけ」の私を少しずつ変えてくれた。







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