民宿のおとうさん
屋久島での民泊生活はいろいろあって
嵐のように去っていって。
今は別の民宿で、いち旅人として宿泊しています。
民宿で晩御飯を頂きながら、
宿のお父さんからのお話が、
こころに残ったので書いていきます。
ほろ酔いですが、ありのままに。
浦島太郎の話
浦島太郎にはカットされている場面があるそうです。
棒で叩かれたり、背中に乗られて、泣いているカメ。
いじめられているカメを助けると、
カメは、「乗りなよ、いいところへ連れていってあげる」と言います。
背中に乗ると、竜宮城に連れていってくれ、
毎晩、楽しくご飯を食べたり、踊ったり、夢のような時間を送ります。
ところが、そこから帰ると、元の場所には家も、家族もおらず、様変わりしています。
太郎は竜宮城から玉手箱を持って帰っています。
決して開けてはいけないと言われた玉手箱。
言われた通り開けずに持っていたのです。
開けてしまったのには理由があります。
そこがカットされた場面です。
太郎が愕然した光景があります。
それは
自分のお墓を見つけてしまったからです。
なぜ太郎は、カメを助けたのに
自分がいなくなった
数百年後の世界に来てしまったのか。
「思いやりや、優しさに見返りを求めてはいけない」
そんお話でした。
白衣の天使なんてよく言うけど、本当だよ
民宿のおとうさんは30代の頃に
ストレスで大病を患いICUに2週間ほど入っておられたそうです。
生死を彷徨う中で、いちばんこころに残っているのが、
「元気で明るい看護婦さんの姿に勇気づけられたこと」
と話されました。
そんな元気に声をかけられるということは、
まだ自分は生きていられるんだなぁ。
そう思えたことが、生命力に繋がったのではないかと。
気づけばわたしの看護師歴は6年目(所々跳んでいるけど)になります。
元気と明るさなら、わたしにもできるかもと。
ああ〜。
本当に毎日毎日、
彷徨いながらも、ちゃんと道が見えていく。
こんな出会いに感謝して🌿
min.。
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