走る【詩】

雨の並木道を北上する

バラバラに一日を過ごしていた
右足や左足が
右手や左手が
目や鼻が
思考や感情が
一つの塊になって回転を始める

塊は
空気や雨を
並木や群衆を
拒絶や委棄を
宇宙やそれ以外を
巻き込み膨らんで
ひたすら北上を続ける

君はまだそこにいるだろうか

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