母は偉大①…2024年問題を痛感した話
つい最近、「母は偉大だ」と改めて思わされるできごとがあった。
改めてとあるが、心がぐっさりとささったのは“初めて”かもしれない。32歳にもなって恥ずかしい話だ。
以前母が体調を崩した。
母が体調を崩すといろんなことに支障が出てきた。
まずは通勤だ。
自宅は駅から遠い位置にある。
車で5〜10分!と聞くと聞こえはいいが、自転車だと今の体力で15分はかかる。(中学・高校生の時は10分で爆走して通学していた)
徒歩だと1時間はかかる。
バスもなくはないが、バス停は歩いて15〜20分かかる………。車がないと成り立たない場所である。
それでいて、私も妹もペーパードライバー・自転車も1台しかなく、駐輪場に置きっ放しときたもんだ。
完全に母任せな計画である。
母は「今熱下がったから」と完治もしていないのに、駅まで送ってくれた時があった。
それに甘えて親不孝な娘たちである。
やはり「無理だ…」という時がやってくる。
その時はバスかタクシーを使うことにした。
しかしどちらの場合も大変だった。
タクシーの場合
駅から自宅に帰る際は、駅で待機していることが多いのでさっと乗れるが、自宅から駅はそうはいかない。
アプリで頼めるほどの都会でもないので、電話で配車予約をした。
前日に電話をかけると、当日にならないとわからないと言うタクシー会社さんがほとんどだった。
妹の乗りたい電車は6時台。ちょうどバスはない。
当日にかけるには5時台に起きないと間に合わない。
「すみません、予約でいっぱいです。」
「すみません、その時間は配車やってませんで…」
「本日の営業は終了いたしました。営業時間は午前8時から……」
5件ほど電話をかけまくり、やっと1台配車を頼むことができた。
バスの場合
私が乗りたい電車は8時台。
逆算するとちょうどいいバスを見つけたので、そのバスに乗ることにした。
バス停まで歩くこと20分弱。大変。
バス停に着いて私は驚愕の事実を知る。
バスが来るまでの間に、時刻表を確認していた。
土日ダイヤはどうなってるかな………!?
土曜日は走行するけど、日曜日・祝日には走行しないバスがいくつかあることを知った。
しかもちょうど私が乗りたかったバス…。
6時台は3本、8時台も2〜3本あるのに、7時台ゼロ?
「えーーー!」
バス停で1人思わず声が出た。
よくニュースでトラックやタクシー・バス会社の2024年問題というのがかなり話題になっている。
都会のバス会社でさえもけっこう深刻だと聞くのに、田舎はどうなっていくのだろうか。
先ほど書いた日曜日・祝日のバスも、“誰も乗らない”から、その時間はないのだろう。そういう理由でバスがどんどん減っていくのだろうか。
それだけでなく、感染症の疑いがある人はタクシーをお願いしても断られるケースもある。
タクシーの運転手さんの健康を守るためにも当然なことだ。
私は今回母1人病院に連れて行くことができないことにショックを受けた。
免許持っているのなら、運転しなきゃ。
2024年の目標が早速できた。
母が偉大なことはまだまだある。
続く
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