その才能に向き合うひたむきさ

人は
その才能に向き合う
ひたむきさに
感動する。

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画像はわたしが先程描きました
印象に残る
ミッドナイトスワンのシーン。

女性としてひとり生きている凪沙
そのもとに
いとこの娘がやってきます。
いとこに虐待されて
行き場がなくなっている
一果。

男性から女性に
なりつつある自分を実家に
言えないまま
凪沙は一果を預かります。

一果は偶然みつけた
近所のバレエスタジオで
バレエを目の当たりにし
先生と親友となる
友人の導きで
バレエを習い始めます。

しかし
ぎりぎりの生活の中
凪沙にレッスン代を
頼ることもできません。
仮に生活が楽でも
一果は
凪沙には心開いていず
甘えてもいませんでした。

一果が
違法に年齢をごまかして
していたのは
撮影モデルのアルバイト。

ある日
性的ポージングを断ったものの
しつこく求める客に対して
大暴れしたことで
警察沙汰に。

保護者として
呼ばれた凪沙に
理由を聞かれ
いたたまれなくなり
店から駆け出していく一果。

ストレスのあまり
路上で自分の腕に噛み付く一果に
凪沙は
「うちらみたいなもんは」
と
はじめて一果を「仲間」と
受け止めるセリフを
投げかけます。

「うちらみたいな」

性的マイノリティだったり
貧困母子家庭育ちだったり
そういうもんは
強くならないといけんよ。

この後凪沙は
自分が勤めるショーパブに
「ひとりにしておけなくて」
と、
連れて行くのですが
そこでも
また
あわや警察沙汰かの騒動が。

そのとき
空っぽのステージで
一果が踊るのです。
美しいオデットを。

凪沙は
一果の並々ならぬ才能に気づき
その才能を育みたいと
決意するのです。

男のする仕事で稼ぎ
一果を支えようとします。

肉体労働に
長い髪が邪魔にならないよう
坊主頭になった凪沙に
思わず涙する一果。

それを凪沙が
「よしよし。よしよし」
といいながら
なだめるその眼差し。
手の表情。

ふたつのシーンで
「抱く」行為がありますが
ふたつは
お互いの距離感が
全く違います。

一果はおそらく
なにもない自分の中に初めて生まれた
情熱のおもむくまま
バレエに向き合ったのでしょう。
そのひたむきさに
凪沙も心動かされ
観客の心も動かします。

お絵かきムービーでも
共感と感動が大切なポイント。
そのためには
葛藤と変化を描き出して
お客様に届けていきたいと
改めて思います。

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