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クリスマスブーツ

クリスマスブーツって、滋賀県が発祥なんやって。知らなかった。ちょっと意外やった。もっと都会が発祥なんやと思ってた。

子供のころは、クリスマスブーツが欲しくて欲しくて仕方なかった。ブーツだけでも魅力的なのに、中にお菓子がたくさん入ってるなんて夢のようやんって思ってた。

わたしは12月24日生まれやけど、うちは貧乏やったから、クリスマスプレゼントも誕生日プレゼントもなかった。

かろうじて、ケーキだけ買ってくれた。同じ12月生まれの姉と一緒にする約束で、自分で予約して自分で取りに行ってた。

よその家を羨ましがってもどうにもならないので諦めてたけど、一度だけ、小学生の高学年ぐらいの時に「クリスマスブーツが欲しい」って言ってみたことがある。

そしたら母に、「あれは上げ底になってて、下の方はあんまりお菓子入ってへんねんで。もったいないからダメ」って言われて、しょんぼりした覚えがある。

上げ底とかもったいないとかじゃなくて、雰囲気やん!って思ったけど、なんかどうでもよくなってクリスマスブーツは諦めた。

それからだいぶ大人になって、自分でクリスマスブーツ買えるようになったけど、「あれを買うんやったら、普通にお菓子いっぱいかったらいいやん」とか思ってしまって、やっぱりクリスマスブーツは買う機会がない。大人って、損得で考えてしまうよねぇ。

もし、わたしに子供がいたら、買ってあげてたかなぁ。そういうのも楽しかったかも。

今年、姪に子供が生まれたから、もう少し大きくなったら買ってあげようかなぁ。


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