見出し画像

Netflix『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4が2つに分かれる理由

韓国ドラマでもアニメでもなく、『ストレンジャー・シングス』シーズン4が、Netflixの今日のTV番組TOP10ランキング1位になりました(本日は2位)。欧米の海外ドラマが1位になるというのは、珍しいことです。

【海外ドラマファンのためのマガジン第159回】

5月27日に配信された『ストレンジャー・シングス』の公開初週末では
、いきなり視聴2億8,679万時間という記録破りの猛ダッシュを達成しています。これは、英語のTV番組で過去最高の数字とのこと。(Netflix発表)

世界83カ国で1位を獲得し、アメリカ本国や日本のみならず、世界的に人気のあるドラマだということが証明されましたね。

『ストレンジャー・シングス』がなぜ世界的にヒットしているのか、ポイントを端的にご紹介します。↓

①1980年代のノスタルジアを感じさせる
②すでに人気のあるスティーブン・キングの世界感を手本にしている
③大人・ハイティーン・ローティーンが登場するので幅広い年齢層に届く
④物語の根幹に「謎」が存在する。

主にこの4つがこのドラマの魅力です。
①②③は、シーズン1~3で細かく丁寧に描かれてきました。登場人物の服装や髪型も、80年代を生きてきた人ならば、「自分もやっていた!」と懐かしくなる本物の出来栄えです。

今回配信されたシーズン4では、④の物語の根底にある「謎」の部分にある程度の答えを出そうとしているのが見て取れます。
5月27日に配信されたエピソード7「ホーキンス研究所の虐殺」では、物語の舞台であるインディアナ州ホーキンス(架空の町)の謎と、主人公の超能力を持つ少女イレブン(ミリ―・ボビー・ブラウン)が育った研究所の関係性が明らかになります。

不思議な現象がなぜホーキンスという田舎町で多発するのか?の謎がある程度溶け、元凶を主人公たちが知るわけです。

実は、シーズン4はあと2話あり、7月1日に配信されるのですが、すでに配信済みのエピソード7で終了し、そのままシーズン5に続いてもおかしくない展開でした。
それなのに、あえてシーズンを2つに分けて配信するのはなぜなのでしょうか?
調べてみたところ、7月1日に配信されるVOl.2の残りの2話は、合計で4時間近いボリュームがあるようです。
最終話となる第9話は150分になるようで、そうなると1話で映画1本なみのボリュームになります。
ドラマの1エピソードが150分というのは、ちょっと前例がないかもしません。

シーズン4は、70分を超えるエピソードが多く、今までのシーズンよりも各話20分ほど長くなっていました。
それに加えて、あとの2話が4時間ちかくあるんです。
制作のダファーブラザーズは、コロナ禍で制作が中止になったときに、「脚本を見直した」と言っていたので、その試行錯誤が、残りの2本に収まっているんじゃないか?と、vol.2への期待度が高まります。

『ストレンジャー・シングス』は、シーズン5でファイナルとなることがすでに発表されており、壮大な物語の大団円に向けて、すでに走り出しているんだなぁと実感しました。

シーズン4をVol.1と2に分けるのは、残りの2エピソードのボリュームが大きいということ、そしてその二つのエピソードが、ファイナル・シーズンへ向けての特別なエピソードになる(何が起こるかのヒントを含む)からということになるのではないでしょうか。

コロナ禍で制作が延期されて、シーズン3からは2年弱もの時間が立ってしまったことによって、逆にファイナルとなるシーズン5で、どう終わらせるのかを熟考する時間ができたのかもしれませんね。

7月1日に配信されるシーズン4の第8と9話は、映画のようにポップコーンでもたべながらイッキ見して楽しみましょう!

Vol.2
第8話タイトル「Papa」
第9話タイトル「The Piggyback」

※参考記事


この記事が参加している募集

#テレビドラマ感想文

21,675件

サポートは、サークル活動&交流サイトを作る基金に使用させていただきます!