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夏休みは子どもは親から離れる経験を

夏休みは子どもが親から離れてできることを経験するというのも
すごく大事なことだと思います
キャンプに行くとか合宿に行くとか
自然と親しむのにもすごくいいですね

普段住んでいるところとは違う環境の人と交流して
意見を交わしたりその違いを肌で感じたり
気をつけなきゃいけない動植物について学んだり

お父さんお母さんは心配ではあるかもしれないけれど
親から離れて子どもが自分で考え、行動できる
そういう環境を与えてあげられたら
夏休みはすごくいい成長の機会になりますよね

そして親離れ・子離れのチャンスでもあります
だからこそお父さんお母さんもそれぞれのことを
楽しんでいただけたらいいなと思うんですよ

そういう姿を子どもたちに見せるというのも
すごくいいことだと思うんです

私が子どもの頃は
奈良の田舎のいとこの家で過ごすのが大好きでした
そこでは実際そういうことが起こっていました

つまり、おじさんは夕方には薪割りを
おばさんは水を汲んでご飯の支度を
おばあちゃんは畑仕事というふうに
それぞれの人が自分のやるべきことを自分で考えてやっている
自立しているんです

そこで私は自分はどうしようかって考えるわけです
自分の宿題をするのもありだし
おばさんの夕食の支度を手伝うのもありだし
畑にいるおばあちゃんのところにいって
「これ何なの?」なんて聞きながら一緒に収穫したりするのもあり

あるときおじさんのところに行きました

「おじさん何してるの?」
「お花を売りに出せるようにきれいにしてるんだよ」
「これって売ってるの?」
「市場に出すんだよ」

そして「お前もやるか?」って言ってくれました
私は「私がやったら変になっちゃう」と
するとおじさんは
「いいよいいよ、もし駄目になったらうちに飾ればいい」って
すごく自由にさせてくれたんです

ここを持つと花が萎れてしまうんだとか
お野菜はそれぞれこうやって保存するんだとか
たくさんたくさん教えてくれました

こんなふうに普段は自分の家庭しか知らなかった子どもが
親とは違う大人と触れ合って経験することって
とっても刺激になるし学びになります

夏休みって暑いからっていう理由もあるかもしれないけど
きっと学校という枠から出て
家庭や地域でいろんな経験をして
親子の絆を深めていくっていう意味もあると思うんです

そのなかで「自立」を促すきっかけは
夏休みは作りやすいと思うんですよ

親離れ・子離れしながら

でもきっと子離れの方が難しいでしょうね
子どもって自然に親離れしていこうとするものなんですが
それをつい引き止めてしまうのが親なんですよね

これって言ってしまえば親のわがままなんですけど
もちろん心配もありますしね

でもそこは「エイヤッ!」と
子どもを信じて手放してあげる

子どもも成長して振り返ったときに
親にがんじがらめにされるよりも
自由にさせてくれていたほうが
感謝するはずです

もちろん子どもが思いっきり楽しんでいたら
親も嬉しいですよね

そして親も親の時間を楽しまなくては
子どもが自分の計画を自分で立てるなら
親も自分の計画は自分で立てましょう

家族のためではなく自分のためにね

夏休みはもちろん成長のチャンスですが
「いい夏休み」というのは
必ずしも成長を感じるものである必要はありません

大切なのは「こういうふうに過ごそう」と決めて
それをどう過ごしたかと振り返ること
もし思い通りにいかなくてもいいと私は思っています
なぜならチャレンジしているから
普段とは違う事を考えているから

子どもも大人も自分自身で決めてチャレンジできる夏休み
これって素晴らしいですね

2022.8.10
下向峰子


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