夫がコロナに感染し、ある日突然、幼い2人の子供とともに濃厚接触者になった妻の話 子どものこと編~前編

こんにちは。前回の記事の続きというか、あまり詳しく触れていなかった子どものことを書きたいと思います。前の記事を読んでくださった方々、ありがとうございます。少しでも伝わるものがあったなら公開してよかったと思います。先に申し上げておきますが、今回は前回以上にお気持ち表明ばっかりであんまり有益な情報はないです…。あれ、前回より長いようだぞ…。すみません、普段から子育てのことはいろいろ思うことが多くて思いが溢れてしまったようなので、前後編に分けますね…。

さて、昨年の12月後半から年始にかけて夫が新型コロナに感染したことにより、私と2人の子どもは濃厚接触者となり、2週間以上の自宅待機となりました。夫が発症してからの対応が功を奏し、私達3人は感染することなく待機期間を過ごすことができました。

しかし前回の記事でも触れましたが、感染しなくても濃厚接触者認定されてしまうだけで非常に不自由な生活を強いられることになります。そしてその期間を過ごす難易度というのは、家に幼い子どもがいるかいないかで大いに変わってきます。正直、全員大人、もしくはある程度大きくなっていろいろ理解して何とか耐えてくれるぐらいのお子さんだけの家庭だったら、もちろん十分辛いのですが、まだ何とか過ごしようがあるのかなと、隣の芝のようなことを思ってしまいます。

・子どもたちの年齢性別と、夫がいないとなぜ大変なのかということ

我が家の子どもたちは上が2歳後半、下が1歳前半の年子の2人兄弟です。普段の生活を回すだけでも未だにヒーヒー言っていますし、夫にもものすごく協力してもらっています。家事育児にとても寄り添ってくれて、拝みたくなるほど協力的な夫が長期間家を完全ログアウトする事態が未曾有で、それはもう耐え難い恐怖でした。変な話、普段からほとんどワンオペで旦那さんを全然頼っていない!という方だったら、ここまで大変じゃなかったのかなあとか、ある意味めちゃくちゃ無礼なことを思ってしまったりもします…。そこら辺のコロナ関係なく、日常を必死で頑張って生きて子どもたちを生かしている子育てママたちへの労いや心の叫びについても、いつか何かしらの方法で大声あげられたらいいなあとか思っています…皆さん本当にお疲れ様です… 

が、とりあえず今はうちのコロナ期の話です。そんな感じで何の予告もなく先が見えないワンオペ家事育児が始まってしまいました。人と会えない、外に出られないスーパー厄介なデバフ付きで。どんなカード切っても全然解除できやしない。

・外出できないことがどうしてそこまで怖かったのかということ

夫がコロナに感染する前は、とにかくどんな用事でもいいから子どもたちを外に連れ出さないといけないという強い意識を持って日々を過ごしていました。世の中がコロナ禍になり、いろいろ制限がある中でもできる限りの努力をしていました。外に連れて行くことに尋常じゃない意識を向けていた私にとって、長期間の自宅待機は恐怖でしかありませんでした。

・夫の自宅療養中の子どもたちの行動

夫が自宅療養している間は長男が普段のようにドアを開けてお父さんの部屋に行きやしないか心配でたまりませんでした。共用部分の廊下に行くのも避けてほしかったので、目が離せません。ですが、何となく空気が読めたのか、思ったよりもドアを開けようとせず、比較的ずっと居間にいてくれていたような気がします。時々廊下に出て寝室にゴロゴロしに行くことはありましたが、普段に比べると全然少なかったです。子どもなりに家の様子が何か違うことに気づいたのでしょうか。想像しかできませんが…。

次男はまだ1歳ちょっとで赤ちゃんみたいなものなので、特に様子は変わりませんでした。まだ自分でドアを開けられないので閉めてさえいれば出ていかないので大丈夫です。

夫発症後の買い出しの話

発症直後の2日は買い出しに出かけていたので子どもたちももちろん連れていきました。長男は買い物や移動のときはロクに歩かないので、いつもベビーカーに乗せています。次男はまだ歩けないので外ではおんぶか抱っこです。その状態での買い物なので持てる量はだいぶ限られてしまいます。次男はもう10キロ超あるので、長時間体にくくりつけて歩き回るのはめちゃくちゃしんどいです重くて。大量に買って帰りたいのに家から出発する段階で大荷物抱えて、こんなん全然持ちきれるわけないってわかってるんですけど、途中で捨てたり売ったりするわけにもいきませんRPGじゃないんで。お子は物じゃないですし。家にも置いていけませんし。ベビーカーの下の収納と、フックと、自分の腕に最大限荷物を積載し必死こいて家に帰りました。うちはマンションなので車から降りてから部屋までが遠いです。往復してもいいですけど、結局そのときも子どもは連れて行かないといけないので面倒すぎます。なるべく一度で運ばないといけません。過去一の量を一人で運びました。重さに圧迫されすぎてマイバッグの跡が痣になりました。ネットスーパーや生協は家まで持ってきてくれるのでとても便利ですが、即日!今ほしい!ものは結局自分で足を運ばないと入手できなかったりするので、難しいところですね。

・PCR検査に出かけたときの話

次に出かけたのはPCR検査に行ったときです。運ぶのが子どもたちだけで帰りに荷物が増えてないのがこんなに楽とはと思いましたが、自分たちが陽性か陰性かわかるまではすごく怖くて、いろいろ考える余裕なかったですし、自分で歩かない子ども2人を運んでる時点でそもそもこれは楽なのか?と哲学したくもなりました。

PCR検査は唾液ではなく、綿棒を鼻の奥に入れる方法でした。大人でも痛くて、私も声を上げてしまったぐらいだったのに、小さな子どもたちもやらなきゃいけないのは本当にかわいそうで、もちろん2人とも大泣きしていました。終わった後は2人をたくさん褒めてあげました。そして帰り道に思いました。この外出がおそらく本当に最後で、あとはずっと家で過ごすのかと。子どもたちに「ごめんね」と言いたくなりましたし、何回か言っちゃってたかもしれませんが、ここで掛ける言葉はごめんねで合ってるのか、と思ったりもしました。誰も悪くないことなので謝るのは違うのかな、とか。コロナのせいでごめんね、が正解なんでしょうかね。コロナは人間語を話せないから私が代わりに代弁しておいてあげよう、というところが落とし所でしょうか。コロナ自身はたぶん自分たちが悪いとか微塵も思ってないんでしょうけども…。

・夫発症~夫が帰ってくるまでの間どう過ごしていたか

・とにかくテレビ、テレビ、テレビ テレビが8割

外に出られない、完全ワンオペの初めての生活です。やることも多く子どもたちに構えない、自分に余裕もないし夫や実家の母と通話したい、そんなとき頼りになるのはやっぱりテレビですよね…。自慢じゃないですが普段からテレビ様にはすごく頼らせてもらってます。特に長男はこのテレビの魔法にかかればしばらくご機嫌で過ごしていてくれます。

長男は長らくEテレのピタゴラスイッチが大好きだったんですが、夫がコロナ発症するちょっと前あたりから見すぎてさすがに飽きたのか、番組選びがめちゃくちゃ難しくなってきていました。自分にハマる番組じゃないと怒るので、どれ?どれが正解なの?って録画したものを1個ずつ再生しては違うのを再生ってことをやってるうちに時間はどんどん過ぎるし、お互い意思疎通できなくてストレス溜まって怒れてきます。

録画は見ないけどピタゴラスイッチの3本のDVDは見る!ということに気づいた頃DVDプレイヤーが壊れました。命綱が断たれた音がしました。夫から「新しいデッキを通販で頼んだから明日届くよ」と告げられた直後、夫が発熱。待ったなしでワンオペ育児が始まるってのに長男に鉄板の番組が迷子状態で頼みのDVDも再生できない。とりあえず届いたDVDデッキは夫と通話を繋ながら私が配線しましたが、DVDも再生時間短いし限界あるからここはもう思い切って、ずっと車で見せる専用にしていた「こねこのチー」を解禁するしかない、と腹を括りました。満を持しての真打ち登場です。これがまんまと効きまして。結果からすると自宅待機期間中チーのおかげで全然外に行きたがることもなく、時々違う番組を見せたりもしましたが基本的にはチー一本で乗り切ることができました。あの必死に「暑くても寒くても雨でも外に出さなきゃ!!!」と鼻息荒く過ごしていた過去の日々は何だったんだと思うほど。あんなに頑張らなくても良かったのかもなあと考え改めるきっかけにもなりました。

テレビばっかり見せて罪悪感やら後ろめたさはあるのですが、もうしょうがないんです…。いろいろご助言あるとは思うのですが、世の子育てママは家事育児回すのに必死ですし、人間なので休憩もしたいです。テレビ見せるのは全然いいよ!と優しく見守ってもらえる空気になることを願ってますし、めっちゃ推していこうと思います…。もうこねこのチーのシーズン2のED曲聴くとこのコロナ期を思い出すようになってしまいました。我が家のコロナ事変のテーマ曲です。事態は大事だけど歌はめちゃくちゃ平和です。

・おもちゃの購入もこの時期を乗り切るためには仕方ない

テレビばっかりじゃなんだということで、それなりにいろいろ工夫もしてみました。ホットケーキ焼いたり、マフィン作ったり、ポリ袋に空気入れて風船にしたり、新しいおもちゃも通販で3つ4つ買いました。子育て支援センターで遊んでたからこれなら…!と買ったものもあります。が、なんでかわかんないけど家だと遊ばないんですよね…なんで…。また長男は遊べるおもちゃでも、何でも口に入れちゃう次男には触らせられないものも多く、すぐ遊ばせられるおもちゃの選択肢が狭まってるのも結構大変でした。万が一事故したらこわいので、私が見張ってればOKって判断をするわけにはいきません。うちの事情を知って好意でおもちゃを送ってくれた方がいらっしゃったんですが、まさにそれに当てはまって泣く泣くそのお品はしまい込みました。お礼はめちゃくちゃ言いましたが申し訳なさがありますね…。

・リングフィットアドベンチャーとフィットボクシングが1,2割

そしてテレビの次に効果があったのが任天堂スイッチのリングフィットアドベンチャーでした。次男の産後びっくりするほど体型が膨らんだまま戻らず、まだ一人腹に残しているのでは???状態がずっと続いてたので、ちょっとでも何とかしたいという思いで完全に自分だけのために日課にしていました。プレイ時間もさほど長くない(キツすぎてできない)から日中やってもいいだろうと。これがどうも長男的にめちゃくちゃ面白かったらしく、一緒に動いてみたり随所で出てくる数字を読み上げたり楽しそうです。自宅待機を機にフィットボクシングも始めまして、この2つをプレイしている様子や画面を見てもらい、子どもたちにエキサイトしてもらうという時間を設けて過ごしていました。私の運動にもなるし、長男が「あれやんないのか?」みたいな顔してリングコンを見るのでサボることもありません。

後編に続きます。

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