【自閉と愛着⑤ 人間関係支援】


そもそも愛着とは何なのでしょうか?
皆さんは定義できますか?

愛着とは、

元々は 1900年代にジョンボウルビーという学者が提唱したもので

「特定の人と結ぶ 情緒的な心の絆」のことです。

つまり 愛着形成のためには、

まず 特定の人

一人の人と関係を築くことが最も大切なわけです。

この観点から、
米澤先生(和歌山大)が、
愛着修復のために、
最も大切にされていると言っても過言ではないのが、
キーパーソンの設定と、
キーパーソンによる当該児童との関係性の構築です。

学校では、様々な問題行動が起こります。

その、ケース会議をする際に

具体的な対策が全く立てられずに
話し合いだけをして
終わってしまったというようなことはないでしょうか?

僕は近い経験が何度もあります。

しかし、このキーパーソンの設定は、
実に具体的で
そして物理的な行動を伴います。

まずは
その特定の人。
キーパーソンを
学校として立てるのか?
立てないのか?

立てるのであれば、誰にするのか?

通常学級担任なのか?
支援学級担任なのか?
養護教諭なのか?
それ以外の人なのか?

そのようなことを物理的に決めることで

まず支援の第一歩を踏み出すことができます。

あとは いかにそのキーパーソンと
当該のお子さんとの関係を構築していくのか?

そして、その特定の人として、関係が築けたら、
今度はどのようにして、
キーパーソンを増やし、
関係性を広げていくことができるのか?

そのようにして、
人間関係支援をしていくことが、

自閉と愛着の両方の課題を抱えるお子さんにとっても重要であり、

自閉による焦点化や、こだわりが
その関係性により、プラスに作用した場合は、劇的な成果をおさめることもできるわけです。

一連の発信にもお付き合いいただき、ありがとうございます。

少しは皆さんのお役に立てたのであれば嬉しいです。

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