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喜んでやれることだけを

2023.6.23

京都まで光穂さんに会いに行って来ました。
はじめましての光穂さん。


可愛らしい方でした

光穂さんとの出会いはFacebook内。イマダリョヲコちゃんが西表島での私の滞在について投稿した際に、私の金ブラ(金色のビキニ)姿の写真に反応してくれて、「ぜひ金ブラ姿を生で拝みたい」とコメントしていた。

光穂さんが会いたいと思ってくれた写真がコレ

実は西表島の旅の道中、光穂さんの話をリョヲちゃんから聞く場面があったので、コメントをくれた時に「あの光穂さんなんだな」と理解していた。なので、「正倉院展みたいなものなので、いつご開帳するかわかりませんが、いつか金ブラ姿をお見せしましょう!というコメントを返信した。

そこからつながって、京都のquestionという場所で6月23日24日に行われるチャレンジイベント「モノガタリ買い」に出店することや、お姉さんがお店の玄米ジェラートが美味しいことなどを聞き、行くことにしました。

その話の中で、光穂さんがゲリラライブをしたい!と言っていた。最初は鴨川で…という話が、本当はquestionの4階でゲリラライブやってみたいとのことだったので、私は光穂さんがやりたいことを、光穂さん自身が自分で現実的に実現するにはどうしたらいいかのサポートや、やってみたいことの手助けをしようと思った。

光穂さんは実は子宮体癌の闘病を5年続けていてステージ5。余命宣告期間は超えているという。お腹の膨らみは妊娠ではなく、腹水なのだ。

そのような状態にある方に負担はかけず、でも本人がやりたいことをどうサポートすればいいか?  また私が喜んでできることは何か? を自分に問い、選択しながら過ごした。

光穂さんのやりたいことを叶える手伝いはしたいけど、私が本当はやりたくないことをしてないか? 本当に喜んでできることは何か? 頭でしてあげたい気持ちと、本当は気が進まないことなんではないか?を、自分でやってみながら、その時々に自分に素直に行動していくことにした。

光穂さんがゲリラライブで歌いたい「ピンクのゴリラロック」という歌のバッキングギターに挑戦しようかと思って、作曲したTEZさんにコードを聞いて譜面に起こして練習したけど、自分では使わないコードチェンジだったり、冷静に考えて私は本当にこの曲をギターで弾きたいのか?を問うと、本当はそんなにしたいことでは無いなと思った。光穂さんの願いを叶えること、光穂さんが喜ぶことを考えるのは大切だけど、「まず自分が喜んでできることなのか?」を尊重しないと、知らず知らずの内に気が重くなったり負担になってしまう可能性がある。一緒に喜びたいはずが、疲れてしまってお互いに嫌な気持ちになってしまうことにもなりかねない。私の器はそんなに大きくないので、そこを慎重に丁寧に感じては、その都度ゆっくり光穂さんにお伝えしていった。

その中で私が喜んでやれたことは

○光穂さんオススメのお姉さんのお店MINORI工房の玄米ジェラート リッチチョコレートを食べたこと。

めちゃくちゃ美味しかった
あのクリーミーさはどうやって出すのだろう?

↑光穂さんのお姉さんのお店。どれもめちゃくちゃ美味しかったです!

○鴨川でゲリラライブした。光穂さんがやりたかった「ピンクのゴリラロック」を鳴り物を使って盛り上げたこと。

鴨川ゲリラライブには鴨のオーディエンスが集まってきた

○聴きたいと言ってくれた私の歌を歌ったこと。

何故か彼岸にいるようだ

で、光穂さんの願いとは関係なく、たまたま鴨川の御池大橋の近くだったので、その橋の下でローザルクセンブルグの「橋の下」を歌った。実は鴨川の橋の下で「橋の下」歌ってみたかったんである。

この写真気に入ってます
橋の下にて橋の下を歌う

鴨川でゲリラライブしてたら、いのやんというおっちゃんがやって来た。橋の下を歌っていた時、黒いカバンを持っている、よく見れば顔立ちの良いオヤジひとりでやってきたいのやんが歌を聴いてて面白かった(橋の下の歌詞を調べてみてください)。


手前で俯いて聴いてるのがいのやん


光穂さんが見たいと言っていた金ブラを実は身につけていた。金ブラの下に合いそうなお気に入りの布や布を固定するスカーフも持って来ていた。だけど金ブラにはならなかった。光穂さんにひと肌脱ぎたい気持ちはあったが、いのやんに見せたい気持ちにはならなかったからだ。

それは冷たいことかも知れないけど、大事なことは、「自分が気持ちよくやれることを最大限する」ことだと思っている。

自分がちょっと嫌だけど約束したし…とか、ちょっと困るけど相手を尊重しないと…ってやる時、だいたい後で摩擦が起きるし、「あなたの為にやってあげた」という傲慢さが生まれてしまう。なので、「あなたの為に」っていう想いが、本当に喜んでできることかどうかを、私は自分にシビアに問いたい。

人から見たら冷たくて、わけわからん人に見えても、それでいい。

光穂さんは、そういう部分も理解できる素敵な人だった。

私が光穂さんの立場だったら、私は自分の素直な願いを言えるだろうか? やりたいことを伝えられるだろうか? 笑顔で居られるだろうか? わからない。それをまっすぐ素直に伝えてくれた光穂さんはピュアで素直な優しい人やと思う。

私にできないことが多くても、優しくないかもしれないけど、会いに行けてお話しできて、私ができる範囲でだけでも光穂さんがやりたいことを一緒にやって一緒に笑えて歌えてよかった。

本当に大事なことや嬉しいことって、夢を叶えるとか、何かを成し遂げるとか、何者かになるということよりも、実はほんの些細なこと。会いたいと思った人と会えることや、行きたいなと思ったことに行けるとか、自分の本当の想いや願いを聴いてもらえるとか、そういう小さなことなんじゃないかな。そんな小さなしあわせこそが本当の嬉しさや喜びな気がしてる。

あんなふざけた金ブラ姿の私の写真を見て会いたいと言ってくれた光穂さんに会いに行けてよかったな。

光穂さんの絵と一緒に

光穂さんのInstagramで、光穂さんのありのままの今を発信されています。もしよろしければご覧ください。


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