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アジャイル開発

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記事一覧

スクラムの「三本柱」と「価値基準」について

今回はスクラムの三本柱と価値基準についての記事になります。 三本柱と価値基準は、スクラムガイドの冒頭に理論として説明がなされています。スクラムを理解し、実現するうえで非常に重要な部分ですが、サラッと読み流してしまう方が多い印象です。 ただの理論だと思わずに、今回の記事でしっかりと押さえていきましょう。 スクラムの三本柱とはスクラムの三本柱とは、「透明性(Transparency)」「検査(Inspection)」「適応(Adaptation)」の3つを指します。これらは

UIデザイナーとアジャイル開発

アジャイル開発は、経験がないUIデザイナーも多い前職が受託開発/受託デザインだったり、大規模な会社で日々のタスクの順序に悩むことがなかったデザイナーが、ベンチャー企業のアジャイル開発(スクラムなど)に入ると、日々やらなければいけないことが多すぎて何から手をつけてよいかわからなくなって、混乱してしまうことがあります。 私も何社か転職をして、たくさんのプロダクト開発をするまでいまいちリズムが掴めなかった、という実感があります。 わたしなりの結論この問題を解決していくにはどうした

スクラムでの開発チームの生産性の指標について -Four Keys と9つのメトリックス-

この記事は 開発生産性 Advent Calendar 2022 の9日目の記事です。 今回はエンジニアリングマネージャーとしてスクラムチームの生産性をどの様な指標で測っているのか、実際に計測をして得た知見を共有したいと思います。 簡単に自己紹介です。 五反田にあるベンチャー企業のPRONI株式会社でBtoB向けのSaaSを簡単・スピーディーに探すことできるPRONIアイミツSaaSというプロダクト開発チームでEM(エンジニアリングマネージャー)をやっています、みね@PR

アジャイル開発(スクラム)のバックログ管理:PBLからスプリントへのスムーズな移行法

スクラムでプロダクトバックログアイテムが作られ、スプリントバックログに入るまでのフローを紹介します。これからプロダクト開発を始める方や、スクラムの改善を進める方の参考になれば幸いです。 簡単に自己紹介です。 五反田にあるベンチャー企業のユニラボでBtoB向けのSaaSを簡単・スピーディーに探すことできるアイミツSaaSというプロダクトでのEM(エンジニアリングマネージャー)をやっています、みね@ユニラボ(@mine_take)です。 アイミツSaaSのプロダクトは事業とし

プロダクト開発にScrumを導入した話

株式会社ユニラボでアイミツCLOUDという新規事業のプロジェクトでエンジニアのマネージャーをしています、みね@ユニラボ(@mine_take)です。 アイミツCLOUDのプロダクト開発にスクラムを導入2021年9月入社して、プロジェクト開発にスクラム(Scrum)を導入した話を書こうと思います。 アイミツCLOUDがどの様な想いで作られたのかは、↓この記事を読んでください。 アイミツCLOUDは2021年4月にリリースしたwebサービスで、9月に私が入った時に、プロダク

プロダクト開発にScrumを導入した話 -導入前夜・準備したこと-

ユニラボでアイミツCLOUDという新規事業のプロジェクトでエンジニアのマネージャーをやっています、みね@ユニラボ(@mine_take)です。 前回スクラムの導入を決めた話を書きましたが、今回はその続編になります。 スクラムの導入をしようと決めて、いきなり「明日からスクラムを始めます!」ということではなく、準備が必要になりますので、スクラムを始める前に準備することをまとめました。 スクラムの導入前に必要なことまとめ主に2軸です、スクラムの価値観をチーム内で共通すること、

プロダクト開発にScrumを導入した話 -スプリント0をやってみてのふり返り-

五反田にあるベンチャー企業のユニラボでアイミツCLOUDというSaaS型のwebサービスの開発でスクラムマスター(SM)をやっています、みね@ユニラボ(@mine_take)です。 前回までにスクラムの導入を決めた話と導入するまでに行なった内容を書きましたが、今回はその続編で最終回になります。 今回はスプリントに入る前のフェーズのスプリント0(※1)を実施した話と、現在のスプリントまで改善したことをまとめていきたいと思います。 スプリント0をやってみてスクラムの考え方や

アイミツSaaS開発チームの開発生産性を数値でふり返る -Four Keys指標-

五反田にあるベンチャー企業でPRONIアイミツ SaaSというtoB向けのSaaSを簡単・スピーディーに探すことできるプロダクトの開発でのEM(エンジニアリングマネージャー)をやっています、みね@PRONI(@mine_take)です。 5月からアイミツSaaSの担当になり、体制も新たに新チームでスタートをしましたので、新チームの3ヶ月(6月〜8月)の活動を数値でふり返りたいと思います。 ※以前担当していたプロダクトのアイミツCLOUDでスクラムを導入した話の記事も書いて

準委任契約はアジャイル開発の何を解決するのか?

 隔週で「正しいものを正しくつくる」の本読み会を実施している。  この本の3章は思い入れがあり、時間をかけてじっくり読み進めている。3章の主題の一つに「余白の戦略」がある。  アジャイルに作り進めることは、アウトプットによる新たな学びを得るため。その学びが、プロダクト開発の計画作りと進行に影響を与えることになる。ここでいう学びは当初計画に織り込めるようなものではないから、その適応は自ずと想定外の対応となる。学びを獲得することがアジャイルの開発の狙いでありながら、実際のとこ

これを知っておけばアジャイル現場も怖くない!【アジャイル用語集〜スクラム編〜】

こんにちは、「みんなのデザイン思考とアジャイル」をリコーで運営している永田です。 リコーのDX現場でアジャイルを推進しているように、昨今ソフトウェア開発以外でも活用され始めているアジャイルですが、アジャイルを表現する用語には聞き慣れない言葉や横文字が多く、なかなか理解しづらいのではないかと思います。 そこで今回フォーカスするのは、アジャイル開発手法の1つであり最も代表的な「スクラム」に関する用語です。 実際に、スクラムをソフトウェア開発以外の業務にも適用しようという流れ