真夏の大冒険。始まりの記録。

朝夕に夏の終わりを感じる季節、考えすぎることに疲れていた。
昨年から計画していた登山と併せて、自愛する、つまりのんびりと色々を忘れる旅にしようと前後に楽しい予定を立てて出発した。

結果、命ギリギリ（と思った）、まだまだのんびりなんてさせてはくれない旅となって、それでも多くの啓示に恵まれて有意義な経験をして帰ってきた、と思っている。

たぶん。漠然としているけれど。
のちのち振り返ってみると、ここで大きな流れが変わったのだと思うような、わたしの中の何かが決定的に変更されたような。そんな不思議な5日間の日記。

0.旅の目的、出発の日

東京時代の登山仲間が毎年夏に敢行している＜赤岳鉱泉・行者小屋 1泊登山＞に今年は参加すると決めて昨年から計画していて。
定期的に山に登っていた3年前以来、京都に移ってからはすっかり仕事に夢中で忘れていた。
わたしにはそんなに必要のある事だとは思っていなくて。