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101%でコーナーを曲がるな。

ウチのオカンは、「101%でカーブは曲がったらあかんよ」って「何事もほどほどが一番」って。


アイルトンセナは、強かった。誰よりも早くコースを駆け抜けた。でも、限界を超えたスピードでコーナーを曲がろうとしたことが原因で他界した。そのエピソードを何度も聞かされた。

学生時代、会社員時代、そして今でも。

好奇心が旺盛で、気がつけば時間の感覚がなくなるほど入れ込んでしまう性格。僕のことを分かって話をしているのか定かではないが、ようやく理解できてきたように思う。会社を設立し、浮き沈みを繰り返しながらも上場しよう。社員を一度に数十名採用しよう。そんなことを繰り返してきた。非常識だと思えるような目標設定をしていた時期もある。常に100%であることを意識しながら日々を目一杯過ごしてきた。仕事のしすぎなのか寝不足も重なり、急に意識を失ったこともある。仕事が少ない日が怖かった。いわゆるワーカホリックなんだと思う。

約8年前、妻が妊娠し、出産予定日の約1ヶ月前。少し調子が悪いとのことで病院へ向かうと、そのまま緊急入院することになった。息子が生まれ、退院できるまでの1ヶ月以上、ほぼ毎日病院へ行った。出産にも立ち会った。約1週間、会社を休んだ。それ以来、倒れるような日は訪れていない。家族を持った実感なのか、自然とバランスが保てるようになっていた。

100%の出力をずっと保ち続けるのは大変だと思う。平均して80%以上の出力を維持できるくらいがちょうど良い。その限界(分母)は、「ひとそれぞれ」であるから、誰も何も強要してはいけない。

経営者でなくても、その人にとって大切な判断が毎日2つはあるらしい。その判断が未来から逆算して正解だと思えるようならそれでいい。自分以外の人にも影響するような重大な局面での判断には冷静さが求められる。常に自分のキャパシティーを把握(メタ認知)して、成りたい姿に近づいていきたいものだ。

もうすぐ本決算。今期も悪くない。上出来だ。

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