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大阪市の産創館でコロナ禍での採用について登壇/今は焦る時期じゃない。ゆっくり考えても良いと思う。

焦ってる人と、のんびりしている人。コロナ禍で更に二極化が進んだ気がする。ひとそれぞれ置かれた環境が違うからなんとも言えない。だけど、ニュースで取り上げられる話題はコロナ対応しました!と声高らかにビジネスモデルを変化させたり、新商品を発売したりと世の中は焦燥感であふれている気がする。特に東京は他の都市と比較して、その傾向が強いと思う。

正常性バイアスということばがある。
朝は早く起きて、目いっぱい動いて、寝る。これは過去から来た従来の生活様式。でも、するべきことがあるから、目一杯動く必要があるという前提がある。〇〇した方が良い。自分の心の中で生まれる「あるべき姿」が正常性バイアスだと考えると、それが今の時代にフィットしていない気がしている。
先日、採用向けのセミナーに登壇させてもらったが、参加者の人数が想定の3-4分の1だったそうだ。そもそもニーズが少ない。街中で配布されているタウンワークはペラッペラだし、求人件数も質も全体的に低下していると肌で感じた。この時期を採用のチャンスだと思う会社は複数あるが、業界は限られていて小さなマーケットだけで人が動いてるなぁと感じた。いま利益が上がっている業界同士が狙っている採用ターゲットは似てることが多い。だとするとそこだけは寡占状態になる。安直に今がいいから拡大しようとは思わない方が良いのかもしれない。一気に伸びたビジネスモデルは、外的要因の影響をもろに受ける。
コロナ禍は天災であり、誰のせいでも無い。必ずアフターコロナ(もしくは季節要因のインフルエンザ等の扱い)という時代が来る。だけど出口が見えない。期日さえわかっていれば確度の高い仮説を戦略化することでGDPの回復も早くなると思う。ただ、いまはそのときじゃない。目の前のことを一つずつ丁寧に対応することが一番大切な気がする。
焦るとロクなことがない。特にメンタルに影響する。コロナ鬱は、正常性バイアスが強い人ほど罹りやすいと思う。
メンタルはフィジカルより、コントロールが難しい。個人的にはそう思っている。焦燥感にかられても、ニーズがなかったりする。新たなニーズを模索する時間だと考えれば少し気分も楽になるんだと思う。かれこれ8ヶ月間もの間、こんな状況だが、明るい兆しが見えては消え、来年のことはわからない。個人的には80%経済が来年の冬まで続くのでは?と思っている。GDPを意識せず、いつもの7割で生活できたら80%の収入でも黒字になる。雇用は大きな問題になることは間違いないが、ひとりひとりが、この天災を意識すれば7割経済を生き抜けると思う。そこにある正常性バイアスを捨てること。まずそこから始めると少し気が休まるんじゃないだろうか。

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