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アイデア〜アイデアはどこからやってくるのか〜(アイデアvol.2)

アイデアvol.1で「アイデアのつくり方」から、アイデアつくるには「原則」と「方法」があることが分かった。しかし、実際は実行まで落とし込むには難しいと感じてしまう。そこで、今回は「アイデア〜アイデアはどこからやってくるのか〜」をもとに、アイデアというものがどのようにして生まれるかを深堀りながら、自分なりに落とし込んでいきたいと思う。

前回の学び

https://note.com/mine1679/n/n869c4d14ef16

●原則

「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない。」

●方法(手段)

1、資料集め。諸君の当面の課題のための資料と一般的な知識の貯蔵をたえず豊富にすることから生まれる資料。
2、諸君の心の中でこれらの資料に手を加えること。
3、孵化段階。そこでは、諸君は意識の外で何かが自分で組み合わせの仕事をやるのにまかせる。
4、アイデアの実際上の誕生。
5、現実の有用性に合致させるために最終的にアイデアを具体化し、展開させる段階。

「アイデア」という言葉だけを聞くと、偶然の産物のように突如として浮かんでくるもの。というイメージがあるが、明確に技術であると述べている。よく面白いアイデアを出す人も、毎回たまたま思いついているのではなく、これまで積み上げてきたものを、その瞬間に出力しているだけということになる。そのように考えるとアイデアを出す肝は1〜3の部分であり、特に1がないことには始まらない。1をする、ということを意識的なところから無意識的に日常に落とし込み、インプットした分だけ、2〜5の精度も高くなっていく。この流れをいかにして作るか、この後考えていきたい。

考えるとは選ぶこと

アイデアとは選択肢のことだと考えています。いいアイデア=選択肢。それを探したり、編み出したりするのがアイデアパーソンなのです。

アイデアは選択肢。アイデアを出すこと自体は選択肢を増やすだけ、というマインドは、アイデアは面白いことでないといけないのだろうか?という感情を排除し、気を楽にしてくれる。

わがままと思いやりのバランスがいいと、関わる人、対象となる人の全員が楽しくて幸せになる結果が待っています。
考えるとは選ぶこと。アイデアと企画は違う。アイデアとは既存の新しい組み合わせにしか過ぎない。アイデアはわがままに。わがまま→思いやり。

「わがままと思いやりのバランス」という言葉は非常に腑に落ちた。わがままに発想し、最後は思いやりで実行に落とし込む。この考え方は人生においても重要だと思った。アイデアはわがままに、実行するときは思いやりを持ちたい。

アイデアと企画を分けて考える=アイデアを考えるだけの時間を確保するのがとても重要!

既存の要素→アイデア→企画という形でピラミッド構造がある。いきなり企画を出せと言われても難しく、まずは既存の要素とアイデアを増やし、そのアイデアを組み合わせることで企画が生まれる。アイデアと企画を一緒に考えて、実現可能性から入ってしまうと選択肢が増えにくい。アイデア出しの時はアイデア出しに注力。まずは土台を増やし、企画に落とし込む時は現実可能性も含め思いやりを持ってシンプルにしていく。

アイデアを増やすために必要な考え方

1、直接体験 2、間接体験 3、知識 4、まだ知らないこと

既存の要素を分解すると上記のように整理することができる。人と会う、旅行をするなどの直接体験はもちろん、読書をすること、新聞を読むことなども上記に当てはまる。そして、その体験を呼び起こし、感動を呼ぶ原因や要因を分解して、肝腎なものだけを取り出す。(具体→抽象化)既存の要素をストックし、掘り起こしていくことがアイデアが生まれる。

「アイデアのつくり方」の資料集めと資料に手を加える部分がこれらに近いと思うが、この本では、この既存の要素をどのように探りだし、脳裏に取り込み、かつ忘れないように活性化しておくか。必要な既存の要素を常に、自分の手の届く場所に引き寄せておくのか。他人ごとではなく自分ごと、として続けれられるかが焦点と言っており、そのために「たぐる」という技を紹介している。

「たぐる」とおいう体験・知識を自分ごと化する技は、四つの小技に分解できます。①「ぶつかる」②「思い出す」③「押さえる」④「ほる」

この4つは複合技であると書かれている。それぞれの小技をその時々で組み合わせながらアイデアにしていく。個人的に「ぶつかる」「ほる」は特に意識をしたい。普段「ぶつかる」ことはあるが、意識的にメモに残さないことがアイデア=選択肢の増加につながらない。またそのアイデアを「ほる」という部分が抜け落ちると表面的な組み合わせにしかならず、「独自性」のあるアイデアにはならない印象がある。

本書を通じて、アイデアを出すために日常で意識的に行うことを理解した。ここまではさまざまな情報をインプットして思いつく人は多くいるように思う。しかし、そこから面白いアイデアが世の中にまだ足りないのはなぜか。それは結局実行されないケースが多いからのように思う。やはりアイデアを考え実行する。ここまで行って顧客に価値提供できるビジネスパーソンは少ない。では、本書で言う「わがままと思いやりのバランス」の部分をどのようにして実践するか、次は考えていきたい。


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