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【プレスリリース】MINDS、会社の枠を超えた複数企業間でのインターンシップを実施 ~パラレルキャリアの実現に向けて、日本マイクロソフト・パナソニック コネクト・富士通・キリン・電通デジタルが参加~

異業種連携によるミレニアル世代の働き方改革推進コミュニティ「Millennial Innovation for the Next Diverse Society、略称:MINDS、マインズ)」は、自分らしい働き方の実現に向けて、会社の枠を超えたインターンシップを実施したことをお知らせします。副業などパラレルキャリアを想定し、働く世代の中心であるミレニアル世代※から、日本社会に浸透させていきます。MINDSは2025年度までに、累計企業20社・社員100人のMINDS内での社外インターンシップ実施を目指します。

背景

多様な働き方が推奨される中、多くの企業が副業制度を全面解禁しておらず、自社以外の風土・働き方や業務に触れる機会が少ないため、「自分自身のスキルが社会に通用するのだろうか」という不安を抱えるミレニアル世代は少なくありません。また、企業もその対応策を模索中で、副業解禁にも慎重に検討を重ねているという現状があります。

そこでMINDSは、2019年に「社外インターンシップ」プロジェクトを発足。副業で生じる給与や福利厚生などの課題が発生せず、実施のハードルが低い“インターンシップ”を行うことで、個人の成長を促進できる次世代の働き方をMINDS 参画企業、さらには社会全体へ浸透させることを目的に活動しています。

2021年度は、日本マイクロソフト株式会社・パナソニック コネクト株式会社(2021年度までパナソニック株式会社 コネクティッドソリューションズ社)・富士通株式会社の3社でインターンシップを実施し、MINDS参加企業を中心に5社から有志の社員10人が参加しました。

取り組み概要

※詳細はMINDSのnote(https://note.com/minds/n/n06926731c6f5)をご覧ください。

開催企業:3社
参加者 :MINDS参加企業中心の5社 計10名

日本マイクロソフト株式会社

受入部門:カスタマーサクセス事業本部、Microsoft Technology Center
参加者 :4名(パナソニック コネクト株式会社2名、富士通株式会社2名)
実施期間:2022年1月~2月
テーマ :Microsoft Teams 活用によるDX促進やハイブリッドワークの
実践、ハイブリッドワークの社内展開を担う推進者の育成 / サポート
実施内容:マイクロソフト製品の技術トレーニング、日本マイクロソフト社員へのシャドウイング、レポート分析

パナソニック コネクト株式会社(2021年度までパナソニック株式会社コネクティッドソリューションズ社)

受入部門:人事総務本部
参加者 :3名(日本マイクロソフト株式会社1名、キリンビール株式会社1名、株式会社電通デジタル1名)
実施期間:2021年12月(全4日間)
テーマ :次世代の働き方の提案
実施内容:新しいパナソニックの人事制度や組織風土づくりの取り組み    アイデアを検討、次世代の働き方をパナソニック・自社企業双方に還元

富士通株式会社

受入部門:CEO室 CDXO Division、Employee Relation統括部、ワークスタイル戦略室、各取り組み実施部門
参加者 :3名(パナソニックグループ2名、キリンビール株式会社1名)
実施期間:2022年1月~2月(全5日間)
テーマ :日系企業の社内DX・組織風土改革・働き方改革
実施内容:富士通が推進する社内DX活動、働き方改革の取り組みについて学び、参加者から気付きや提言を実施、またPurposeCarving※プログラムを体験
※ Purpose Carving(パーパスカーヴィング)とは、自分自身のパーパスを彫りだし、言葉にする対話のプログラム。(ご参考: https://youtu.be/ErTL-45tSvg

取り組み効果について

受入企業・参加者双方に対して、インターンシップ開催前後にアンケートを実施、仮説検証をおこないました。

アンケート回答結果 ※一部抜粋

[参加者]
・インターンシップ先の企業と自社を重ね合わせて、課題や強みを考える事ができた。
・身に着けたいと考えていたスキルも習得できた
・自身の仕事のやりかた、目的意識など振り返る貴重な機会となった
[受入企業]
・他社視点による新たな気づきが生まれたり、指摘を通じて変革に向けた実行のイメージを得ることができた
[派遣企業]
・他社のカルチャーやサービスに触れ、それを自社内で積極的に発信したことで、自己成長とともに社内にとても良い刺激になったと思う

なお、「社外インターンシップを周囲に勧めたいと思いますか?」という質問では、参加者・受入企業担当者の全員が「勧めたい」とのポジティブな回答結果となりました。

そして今回、社外インターンシップ実施による個人の成長を測るため、パーソルプロセス&テクノロジー株式会社協力のもと、キャリア自律支援サービス『プロテア』のキャリア資産診断を用いてプロジェクト前後の変化を測定しました。

キャリア自律支援サービス『プロテア』

https://www.persol-pt.co.jp/protea/

プロテアのキャリア資産診断

総合評価(パーソルプロセス&テクノロジー株式会社より)

[成果]
社外インターンシップの前後で「テクニカルスキル」や「自己創出感」「パーパス」「アダプタビリティ」など4項目で数値向上が見られました。
他社の働いている現場を知ることで、現在の働き方の再評価が可能となり、目的理解や社会とのつながりをポジティブに受け取られたことが要因と考えられます。

[改善点]
社外インターンシップが短期であったこともあり、スキルや能力面での向上は実感が伴わない結果となりました。
また本業の繁忙なども影響し、健康面での負担も考慮が必要であることが判りました。
個人の成長を促進するためには、「長期間」「経験学習」「業務調整」などを行い、より社外インターンシップに取り組みやすい環境を整えることで成長効果が期待できるようになると思われます。

◆社外インターンシップ前後のキャリア資産の変化

◆キャリア資産数値上昇者の割合

◆キャリア資産項目の数値上昇要因

今後もMINDSは、さらなる自分らしい働き方の実現に向けて、働く世代の中心であるミレニアル世代から、日本社会を変革していきます。

各企業のエグゼクティブのコメント

ここ数年、働き方はリモートワークと出社を組み合わせたハイブリッドワークへ移行しています。単なる働く場所の選択ではなく、人を中心に据えたイノベーションの出し方、学びから力に変える環境が大事であることをMINDSが実証しています。やりがいから生まれる人のクリエイティビティ、更にはチームから生まれる洞察力を活かしたプラットフォームが日本の未来の力になると感じています。
MINDSは、そのミッションである“すべての個人が自分らしく働く社会を実現する”を、業界、会社の枠を超えたミレニアル世代から実践しており、今回の社外インターンの取り組みを通じてより多様性ある働き方の推進、成果からの新たな息吹を期待しています。 

日本マイクロソフト株式会社 執行役員 常務 
インダストリアル&製造事業本部長
手島 主税


自立・自律した社員一人ひとりが積極的に新しいことにチャレンジし、自主的にスキルを磨いてより強い個人となれば、その組織は強くなります。パナソニック コネクトでは自律的なキャリア形成を支援しており、社外を知るための越境プログラムも用意しています。MINDSの社外インターンシップは、まさにチャレンジしやすい「越境」であり、これまで知らなかった領域や業界に飛び込み、普段の業務では得られない多くの気づきや学びがある取り組みだと考えています。この社外インターンシップが、多くの企業で実施され、社員がスキルアップする機会が増えていくことを期待しています。

パナソニック コネクト株式会社 執行役員 常務 CHRO
(兼)人事総務本部長、最高健康責任者
新家 伸浩


未来の予測が難しく、過去の正解が通用しなくなりつつある中で、社員の価値観や経験の多様性がより一層重要になっています。雇用や就業の流動性は変わりつつある中で、MINDSによる「会社の枠を超えたインターンシップ」は、社員本人にとっても、企業にとっても、実効性のある施策として高く評価しました。富士通の社内ソーシャルネットワークには、500名を超える社員により「パラレルキャリア」を推進するコミュニティが形成されています。富士通は、今後も働き方・働きがい・人材の成長に注目し、多様な取り組みを推進・支援・参加していきます。

富士通株式会社 執行役員 EVP CIO 兼CDXO補佐
福田 譲 


MINDSについて

MINDS(Millennial Innovation for the Next Diverse Society)は、2019年に発足した異業種連携によるミレニアル世代の働き方改革推進コミュニティです。日本社会のイノベーション創出のためにNew Work Styleを提言・普及することを目的に、日々活動しています。
現在の参加企業は21社です。(2022年6月時点)
WEBサイト:https://minds2019.com/

<これまでの主な活動について>
・日本マイクロソフト株式会社 プレスリリース(2019/2/8)
 異業種連携によるミレニアル世代の働き方改革推進コミュニティ「Millennial Innovation for the Next Diverse Society(略称:MINDS)」を発足

・2019年、東京都が主催する「スムーズ・ビズ推進大賞」のフューチャー賞を受賞
https://smooth-biz.metro.tokyo.lg.jp/event/779/


※ミレニアル世代とは:
1980 年代半ばから 2000 年代初頭までに生まれ、2000 年代に成人を迎える世代のことを指し、2025年には全世界の労働人口の約75%を占めると予測されています。デジタル機器やインターネットが普及した環境で生まれ育った「デジタル ネイティブ」と呼ばれる世代であり、スマートフォンや SNS を駆使した情報の収集・発信を得意とするとともに、コミュニティを通じた仲間とのつながりを大切にする傾向があるとも言われています。

お問い合わせ先

MINDSに関するお問い合わせや取材は下記の連絡先までお願いします。
MINDS運営事務局  E-mail:
minds2022@outlook.jp


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