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デジタル・ウェルビーイングを考える

デジタルは、人を幸せにするのか?

「あれ?なんか疲れている気がする?」 「リモートワークが中心となって、通勤による負担も開放されたはずなのになんで?」 そして「何かにいつも追われている気がする」 こんなことを最近強く感じていました。
時には、1日中オンライン会議が続き、昼夜問わずチャットメッセージのやり取りをしてしまう。メンションや通知がくると、何か作業をしていても、仲間と会話をしていても、それが週末の休みであっても、一瞬思考が中断してしまう。そして、何か暇さえあれば、ついつい、スマートフォンに手を伸ばしてしまう。
COVID-19によって、生活様式だけでなく、働き方そのものも劇的に変わった私たちは、1日の過ごし方も変わり、デジタルデバイスとは切っても切り離せない状態になっていました。



1.プロジェクトの立ち上げ

MINDSにおいて、このデジタルに対して感じていたことを問いかけたところ、共感してくれた仲間がとても多く、22年度の新規プロジェクトとして立ち上げることになりました。デジタルに慣れ親しんでいるミレニアル世代の仲間が、今改めて「デジタル」に向き合う取り組みです。
まずやったことは、「課題に感じている事」「解決したい事」「やってみたい事」を、みんなで書き出してみました。一例を挙げてみましょう。
 
「健康バランスが不完全」「姿勢が悪くなる」「気が散る」「ちょっと、シンドイ時あるよね」
 
といった課題感がみなの口から出てきました。一方で、会話を進めていくと
 
「思い切ってデジタルと距離を空けてみよう、遮断してみよう」「普段とは別の環境に身を置いたらどうなるか?」「個々人のデジタルとの向き合い方を図鑑っぽくして発信しよう」
 
といったユニークなものまで、今後取り組んでみたいアイデアがたくさん出てきました。
 
実は、最初は『デジタル・デトックス』というテーマから、スタートしています。ただ、対話を重ねるうちに「デジタルって決して毒物的な悪者ではない。デトックスすべきものとは言い切れない。むしろ、良いことが多いし、その恩恵も沢山経験しているよね」「こうやって話してみると、デジタルって良いものだよね」と核心を突くような会話となりました。

そこで、プロジェクト名を『デジタル・ウェルビーイング』へ。
プロジェクトの目的は、「自分にとって、最適なデジタルの向き合い方を発見し、体現する。そして、それを周囲へ伝えていく」としました。
業種も職種もバラバラなメンバーが、デジタルと向き合いながら色々なことに挑戦しようと始動しました。




2.これまでの取り組み


定例会での気づき

隔週集まる定例会では、毎回、チェックインとして2つの問いに答えます。
「今の気分は?」
「デジタル・ウェルビーイングに関して意識したことは?」

これにより、無意識のうちに、デジタルと言うものに向き合う姿勢の変化を感じたり、メンバの意見を聞いて共感できたことを意識的に取り入れたりしています。例を少しあげると、、、

  • 「集中したい時は、通知をオフにすると良いよ」との意見に、「そんなことしたら、周りに・・・・」と気を使っていたメンバーも、背中を押され一歩踏み出し実行してみることで、「気持ちが随分と楽になった!」

  • 夏休みは、デジタルを意識的に遠くに置いてみて、いろんなことを楽しんだ。そうしたら、完全にリフレッシュされたように思う。

  • 通信障害でスマホが使えなかったときに、どれだけデジタルに依存しているかを実感した。

など、メンバーそれぞれが、デジタルとの向き合い方を見つめ直しています。そして、それらを仲間と共有し沢山の気づきを得ています。


MINDSメンバーへのアンケート実施

では、MINDSのメンバーの実態はどうなのか?という事で、アンケートを実施しました。結果より、分かったことは以下の通りです。

  • デジタルに対してストレスや不安を感じる:6割、感じていない:4割


  • ストレスや不安を感じる場面は、「仕事面」「プライベート面」と個々で異なる

「いつどこにいても連絡できることが、自分も相手も分かっているため、休日でも返信しないといけない気がする」 「目が悪くなる、体が硬直する、気づいたらスマホを見ている」など、プロジェクトメンバー同様にモヤモヤしている傾向が一定数みられた一方、デジタルと上手く向き合えている人が4割を占めていました。既にうまく向き合えている仲間も巻き込み、今後の活動に繋げていきたいと考えています。
また、「仕事面」「プライベート面」の2軸から、深堀って活動していく予定です。



3.今後の予定


定例会での問いの継続や、アンケート結果から見出したアクションに加え、今後は他MINDSプロジェクトとのコラボもしていきたいと考えています。
例えば、、、

  • 完全にデジタルから切り離した空間に身を置いたときの、心身の変化を体験する(ワーケーションPJ

  • デジタルに触れる時間を意識し、ストレスや睡眠状態を計測する(健康経営PJ

こうした体験から、自分達がどのように変化するのか纏めていく予定です。
 

「自分にとって、最適なデジタルとの向き合い方」を発見し、体現していきます!


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