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全ての顧客にパーソナライズされた体験を:Adobe User Group Dayリポート

4月20日、アドビは「Adobe User Group Day – Insights From Adobe Summit」を開催しました。これは、3月21日~23日に米ラスベガスで開催したAdobe Summit 2023での発表を、日本のメディアやマーケターのみなさんに共有するためのイベントです。

今回はイベントのうち、メディア向けに紹介されたAdobe Summit 2023の見どころをお届けします。

安全で、有効なジェネレーティブAIを提供するアドビ

今、大量のデータを学習することによって創造的なタスクにも対応できるジェネレーティブAI(生成AI)が、世の中を大きく変えようとしています。しかし同時に、可否を問う議論もあります。ジェネレーティブAIには、学習データの権利的な問題や倫理的な問題もあるからです。

アドビは、従来から取り組んでいた機械学習技術を活用した人工知能「Adobe Sensei」にジェネレーティブAIのテクノロジーを応用した「Adobe Sensei GenAI」を発表しました。

イメージ作成を中心に対応する「Adobe Firefly」は、「このシーンを秋の夕暮れの色合いにして」「この風景を雪景色にして」「表情をもう少し楽しそうに」などと言葉でオーダーするだけで、画像や映像を加工できます。私たちはさまざまな加工テクニックを覚えたり、画像や映像を加工したりすることに時間を割く必要はなくなったのです。

このAdobe Sensei GenAIの技術は今後、マーケターの仕事をかつてないほど効率的に、効果的にするでしょう。

個別最適化されたプロダクト体験を提供するAdobe Experience Cloud

デジタルテクノロジーの進化により、デジタルエコノミーは「経済そのもの」になりつつあります。デジタル世界での体験が、ユーザー体験を大きく左右しているのです。アドビの調査によると、この傾向は今後、市場の中心となっていくZ世代・ミレニアル世代においてより顕著です。

マーケターが施策を展開する際、経営陣にプレゼンテーションしやすいように、データドリブンの仕組みが必要とされます。

Adobe Experience Cloudは、デジタル世界を中心としたマーケティングにおいて、そんなマーケターを支援するツールです。今後は新たにAdobe Sensei Gen AIを組み込むことで、従来にない画期的な能力を持つことになります。

Adobe Sensei Gen AIを使ったAdobe Experience Cloudは、データを元にさまざまな施策を提案します。それによりマーケターは、お客様それぞれにマッチしたプロダクト体験やカスタマージャーニーを提供できるようになるのです。

一方で、それぞれのお客様に最適化されたバナーやタイトル画像などの画像、動画コンテンツ、さらには今後はVR映像なども必要になっていくので、求められるコンテンツ需要は膨大になります。

しかしAdobe Sensei GenAIを利用したAdobe Creative Cloudがあれば対応可能です。それぞれのお客様にフィットした画像やテキスト、デザインのコンテンツを、さまざまなSNS、ウェブサイト広告素材として生成できます。

製品や業界の枠組を超えた情報交換の場「Adobe User Group」発足

Adobe User Group Day では、企業のマーケターの活動を支援するコミュニティー「Adobe User Group」の発足を発表しました。アドビ製品という枠組みだけでなく、業界や業態、企業規模を超えて情報交換できる場所を提供します。

イベント当日は、Adobe Summit 2023で発表された新しい情報を共有するプレゼンテーションや、Adobe Summit 2023に参加した企業によるパネルディスカッションなど、コミュニティー向けの企画も多数行われました。Adobe User Groupについては次回の記事もご覧ください。

*コミュニティの情報はこちらをご覧ください


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