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目覚めのマインドフルネス BreathingSpace

もしも、右足小指から出血していたらどうしますか〜

右足小指が出血したら

今週は、ボディスキャン を通じて、気づき、認め、受け入れるというプロセスを学んできました。月曜日には、右足小指をベランダの窓に当てた時の痛みに対してどう向き合うかをお伝えしました。

もしも、その時、打ち所が悪くベランダ角に当たって、右足小指から出血してしまったら、どうするでしょうか。痛みを感じながらも、バンドエイドを貼ったり、消毒したりしますよね。このように、行動をとることができるのは、体が負った傷を受け入れているからです。もしも、出血しているのに、出血を受け入れず、気づかないフリをしたり、無視したり、放っておいたら、傷口が広がったり、化膿してしまうリスクがあります。当たった→痛い→出血→気づく→認め→受け入れる→バンドエイド。

受け入れると行動につながる

受け入れるということは、次の行動に繋がるきっかけになります。いわゆるコーピングです。ボディスキャンをやって、体の不調や違和感に気づき、認め、受け入れられれば、ストレッチやヨガをしたり、運動したり食事を見直したりなどのコーピングをすることができます。受け入れなければ、なかなか行動には繋がりません。体の不調や違和感に気づいているのに、受け入れず無視して放っておくと、炎症の原因になり病気になるリスクが高まってしまいます。必要なコーピング、行動に結び付けていくためにも、今ある感覚に気づき、認め、受け入れていきましょう。

体の傷と心の傷

体の傷同様、心の傷も気づき、認め、受け入れることができれば、次の行動もしくは心のプロセスにつなげていけます。感情に気づき、認め、受け入れることができれば、心の傷を癒すための行動をとることができます。そのために、感情にしがみつかず、感情を決めつけず、思い込まないようにすることが、そのアプローチで形成したい心のプロセスとなります。このような受け入れるプロセスを経て、感情を手放すことができれば、心の傷が癒えていく道が開ていきます。

分かりにくい心の傷

体の傷は分かり易いです。見れば分かりますし、感覚としてメッセージがはっきりしているからです。ところが、心の傷は分かりにくいんですよね。ある意味、私たちは、体の傷ほど心の傷を敏感に感じ取ることが得意ではないと言えるでしょう。

まずは体の感覚から

ボディスキャン では、まず体の感覚に注意を向けていきますが、この体の感覚の奥には、感情が隠れていることがあります。しっかりと体に注意を向けていくとこの感情に気づくことがあります。また、観察瞑想でも同様に自分の感情に気づいていくことがあります。この感情に気づいたら、体の感覚を認め、受け入れるのと同様に、その感情を認め受け入れていきます。そうすることで、その感情を手放していくことが段々とできるようになっていきます。

受け入れるなんてできる訳がない

「受け入れましょう。」「手放しましょう。」と言うのは簡単ですが、実際その心のプロセスは、曖昧で複雑で、分かりにくいのが現実です。私自身、最初にこのようなフレーズを聞いた時に「受け入れることなんてできる訳ないでしょ!」「なんでこんな感情を受け入れなきゃならないの?」と心は硬直し、かなりの抵抗があったのを覚えています。受け入れるとか手放すの意味をよく理解できず、心の中でどのようにしたら良いのか、もしくはどのようにいれば良いのか、がよく分かりませんでした。受け入れることに恐れや不安を感じたりもしました。

だからまずは体の感覚から

最初から、感情を受け入れ手放すのは簡単ではないので、ボディスキャン で、まず体の感覚にアプローチしていきます。体の感覚を受け入れられるようになれば、感情も受け入れられるようになっていきます。まずは、体の感覚を相手に認め、受け入れ、手放すことをトレーニングしてから、感情のトレーニングに移っていくのが、分かりやすいアプローチだと思います。最初からダイレクトに心にアプローチして、うまくいかず挫折する人も多いのではないでしょうか。

呼吸を届ける

今日は、この体の感覚で、違和感や不調な部分があれば、その感覚をありのままに受け入れ、その部分に呼吸を届けていきましょう。しっかりと注意を向けた箇所に呼吸を届けていくことは、コーピングの一つになってきます。これは、BreathingSpace(ブリージングスペース)と呼ばれるトレーニング方法です。呼吸を届けていくと、違和感、不快な部分が反応し、体は喜んでくれるでしょう。緩む感覚や温かくなる感覚、緊張が解ける感覚などが現れるかもしれません。そのような変化を感じながら、段々とその感覚と共にいることを選んだり、手放すことを選ぶことができるようになっていきます。

ブリージングスペース

それでは、ブリージングスペースをやってみましょう。

まずは、頭のてっぺんから足の先まで体の各パーツを一通りボディスキャンしていきます。違和感のある場所、不快な部分があれば、そこに呼吸を届けていきましょう。

今、体はどこにありますか。
今、呼吸はどこにありますか。
今、心はどこにありますか。

自分の存在を感じて、深呼吸を3回したら、丹田に注意を向けていきましょう。

今、丹田にはどのような感覚があるでしょうか。
どのような感覚があっても、ありのままに気づき、認め、受け入れていきます。
心地よい感覚があってもしがみつかず、不快な感覚があっても決めつけず、思い込まず、その感覚をありのままに感じて、受け入れていきましょう。

その感覚を手放したら、頭に注意を向けましょう。

私はここにいるよ。
どんな感覚があるか、教えてね。
どんな感覚でも受け入れるよ。

自分に語りかけながら、感覚をありのままに感じて、受け入れていきましょう。
受け入れたら、手放して次のパーツに移っていきます。

顔、首、肩、に注意を向けましょう。
感覚をありのままに感じて、受け入れていきましょう。
受け入れたら、手放して次のパーツに移っていきます。

胸、お腹、背中に注意を向けましょう。
感覚をありのままに感じて、受け入れていきましょう。
受け入れたら、手放して次のパーツに移っていきます。

右腕、右手、左腕、左手に注意を向けましょう。
感覚をありのままに感じて、受け入れていきましょう。
受け入れたら、手放して次のパーツに移っていきます。

お尻、右足、左足に注意を向けましょう。
感覚をありのままに感じて、受け入れていきましょう。

受け入れたら、今一度、頭から足の先まで一通り体の感覚に気づいていきましょう。どこか、不快な部分、気になる部分があるでしょうか。その部分に呼吸を届けていきましょう。

しっかりと息を吸い込んで、その部分を意識しながら、体に入った空気をその部分に届けていきます。

何か反応はあるでしょうか。
何か変化はあるでしょうか。

その反応や変化に気づき、受け入れていきましょう。
もしも何も反応や変化がなければ、何もないことに気づいて受け入れていきましょう。

もしも、体のどこにも不快な部分、気になる部分がなければ、丹田に注意を向け、丹田の感覚を受け入れていきます。

どうでしょう。
体の感覚を受け入れることができたでしょうか。
しっかりと呼吸を届けることができたでしょうか。

最初のうちは、うまくできないかもしれません。私はできませんでした。実践を重ねていくことで、体と心に馴染んでいきます。期待しすぎず、地道にトレーニングをしていきましょう。実践は裏切りません。

私が穏やかでありますように。
私が体の感覚に気づき、受け入れられますように。
私が私の味方でありますように。
私が健やかでありますように。




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