マインドフルネスと脳
なんでもマインドフルネスは脳によいらしい。
研究でもそう示されているのもあるのだけれど、自分の実感として脳に良い感じがする。
私にとって、脳に良い感じって・・・どういうことかというと、具体的には「頭がすっきりする」「集中できる」「パフォーマンスが上がる」「やりかけのことが最後まで出来る」「共感性が増す」あたりのことだ。
研究ではどういうことが言われているか見てみようと思う
マインドフルネスを実践すると、脳が健康的に変化することは数多くの研究が示している。幸福感、集中力、平安が増進される。
2003年にリチャード・デイビッドソンとカバットジン によって行われた研究
8週間のマインドフルネス・ストレス低減法(MBSR)のプログラム参加群と、不参加群の脳の電気活動を測定した。その結果、プログラム参加群のほうが、
・左前頭葉の活動が有意に増加していた(左前頭葉の部位は、肯定的な感情と情動表出のコントロールに関連)
・ストレスな出来事の後に早く立ち直ることが示された
・インフルエンザの予防接種後の抗体が有意に増加した=瞑想は免疫反応を高める
2005年にサラ・ラザー(ハーバード大医学部講師)によって行われた研究:脳の部位が厚くなる!?
・定期的に瞑想をしている人の脳と、瞑想してない人の脳を比較
・脳のMRI画像から、マインドフルネスを実践している人はそうでない人よりも、前頭葉の部位が厚くなっている(前頭葉=推論と判断をつかさどる)
・島皮質の部位も厚くなっている(島皮質=感情を知覚する重要な部位)
「実際に瞑想をすると、その効果は長期にわたって脳に大きな影響があり、毎日の生活に肯定的な影響があるかもしれない」(サラ・ラザー)
ダニエル・シーガル博士の示唆(Mindful Brainの著者)
「マインドフルネスを実践することで、社会性と関連のある神経回路が自分自身に波長を合わせられるようになり、その結果、身体的・心理的・社会的幸福感が増進する」
・マインドフルネスで注意を払うことは脳の「神経可塑性」(つまり脳に変化を生じさせることが出来る)に影響を与える
・「脳が心を使って、心自身を作り上げている」
・克服力、自己管理力、幸福にプラスの影響
2008年ラッツらによる研究:共感性とマインドフルネス
・瞑想は共感性と関係のある脳の領域に変化を及ぼす
・慈悲の瞑想に効果がある
・瞑想が共感性と関連する神経回路に直積影響する
まとめ
脳とマインドフルネスに関する研究は、盛んに行われており、ここで紹介したものはごく一部です。
いかに、マインドフルネスが効果的か、ストレスや病気などに役立つかが研究によて証明されています。
自分自身の体験として脳に良さそう・・という実感が、実際に研究としても示されているわけです。
確かに慈悲の瞑想を行うようになってからは、以前よりも共感性が増している気がします(笑)
この記事は、以下の本を参考に書きました。
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