インナーチャイルドとチャットする

子ども時代の日記をChatGPTのベースとなっているAIに覚え込ませて、子ども時代の自分と対話をしたという記事があった。
 
今のところ英語しか対応していないかもしれないのと、お金がかかる点があるものの、基本的にはパソコンが使えるなら誰にでもできる。先に対話する相手のパーソナリティを設定し、必要知識を教えるということらしい。その後で、チャットで対話する。
 
つまり、子ども時代の自分のパーソナリティを思い出して、それと似た反応になるように教える。そして日記などから過去にあった出来事や考えたことを教えると、子ども時代の自分ができる。

このときにChatGPTのAIがすごいのは、「子ども時代の自分は恥ずかしがりやだけど他の人の気持ちがよく分かった」などと自然な文章で教えられるところだ。まさに、「設定する」よりも「教える」感じだ。ちなみに、パーソナリティを設定する例としてOpenAI社が示している例が面白い。Marvという名前の「皮肉屋で不承不承答える」キャラクターになっていて、そう設定した結果のMarvとの対話もある。

同じようにして、現在の自分のパーソナリティをつくっても、もう一人の自分と対話できるだろう。理想の自分や知恵ある存在のパーソナリティをつくってアドバイスをもらとよいかもしれない。
 
独りパソコンに向かって質問をし、それに対して文章が打ち出されてくるのを見ていると、どこか自然に内省的な体験になる。冒頭の記事の人は、インナーチャイルドとチャットをするのは子ども時代に戻って小さな自分を抱きしめてあげているような感じだったという。対話を終えると、ものすごく手ごたえのあるセラピーを受けた後のようだったという。
 
関連記事:
◆This artist created an AI chatbot to talk to her younger self
https://www.cbc.ca/radio/tapestry/artist-creates-chatbot-to-talk-to-younger-self-1.6718087
◆[tutorial] how to create your own "inner child" chatbot using GPT-3
https://twitter.com/michellehuang42/status/1597702974889144320
◆Text completion -- Learn how to generate or manipulate text
https://beta.openai.com/docs/guides/

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