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【マインドフルネス入門講座】〜心と身体を調える気づきの科学〜

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健康や幸福感を高めるとして、ビジネスや医療など様々な分野で取り組みがすすむマインドフルネス。今では、ストレス軽減や集中力の向上など、様々な効果が実証されています。 ​このマインド… もっと読む
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#不安

Week 1-1 マインドフルネスの呼吸

「信じられないこと」なのですが、実は、私たちの心、生きかた、幸せについて考え、知ることは、このシンプルで単純な「呼吸に注意を向ける」ことから始まるのです。 ​ マインドフルネスといういわば冒険ともいえる道のりを始めるにあたって、 一度に全てをマスターしようとか、今すぐ全てを理解しようとする必要はありません。 目の前にある課題を「はじめる」、そしてまた次を「はじめる」、これを唯々、繰り返してゆくのです。 まずは、身体で体験することが大切です。 さっそく、プラクティスオ

Week 1-5 今の経験に付箋を貼る(ラベリング)

マインドフルに今ここに注意を向けた時、私たちの身体や心が今経験していることに触れることができます。 それは、自分を取り巻く環境、自分の中の感情、身体の感覚、思考などです。 これらの経験をコントロールしようとしたり、払い去ろうとしたりする必要はないのです。 「ただ観る」のです。 「ただ観る」ことは簡単ではありません。 ラベリングを用いれば意識的に今の状態に注意を向けやすくなります。ラベリングは今の経験に付箋を貼っていくようなものです。「観たまま」を付箋付けします。

Week 2-2 ボディスキャンが教えてくれること

ボディースキャンは、今ここにある身体の状態を教えてくれます。 今ここにある身体は、これまでの自分を現しているのかもしれません。 このような、今の身体への気づきによって、それまで気づかずに意識の下に潜んでいた膝の痛みや肩の緊張に気づくことがあるでしょう。 身体の各部位に、注意を向けることで、存在と状態を確かめることができるとともに、緊張を緩め、最適な状態に回復させることも可能になります。 例えば、寝る前にボディスキャンをやってみる。すると、全身の緊張感が解きほぐされ、深

Week 3-5 思考と感情

「思考→感情」? 「感情→思考」? 何かについて考える時、その思考に反応して感情が生まれるのか? それとも、感情が先に発生し、それに伴い思考をするのか? 何らかの感情を感じた場合、 その感情が引き金となって、その時の感情に関連するような思考が浮かび上がることがあります。 思考から感情へ、そしてまた感情から思考へと注意が行ったり来たりするように感じられることがあります。 しかも、この思考と感情は、身体にも影響をおよぼします。 人間の営みとして、身体は反応してしま

Week 3-6 感覚と感情のレベルに気づく

感情は私たちを一度に打ちのめすことがあります。 困難な感情は、強風が叩きつけるようなものです。 台風の映像で強風が木を激しく打ち、建物を破壊していく様子を見たことがあるかもしれません。 マインドフルネスで学ぼうとしていることは、たとえ強風が私たちの感情の世界を襲っても、やがて、それは過ぎ去り、何も吹き倒されることはないということです。 例えば怒りという感情は、もし何も術がなければ、心が引き裂かれるように感じられるでしょう。 しかし、感情はあくまで感情で、心を引き裂く

Week 3-7 刺激と反応

強い感情をうまくやり過ごすのは難しいことです。 「怒り」などの強い感情を経験している、まさにその時には、自分に身についた、いつもの反応のパターンに陥りやすいものです。 例えば、「激しく仕返しをする」「引きこもる」「我慢する」などの行動が考えられるでしょう。 このような状況下での反応は、瞬時に、また、無意識のうちに起こるため、後に「後悔」や「心地悪さ」を感じて初めて気づくということが多いのです。 ​ その時々にマインドフルネスを応用することができ始めると、徐々に感情と反応

Week 4-1 書くマインドフルネス(ジャーナリング)

今日は、ペンを持って、ノートに「今ここの観察日記」を書いてみませんか? 書くマインドフルネス、ジャーナリングとも言われます。 例えば、10分のジャーナリングプラクティスを設定する場合、 5つのテーマを上げ、2分ごとにテーマを変えていきます。 例えば、、、 ①今の心配ごと。(2分) ②今の体の状態。(2分) ③家族について。(2分) ④仕事について。(2分) ⑤今やりたいこと。(2分) テーマは何でも構いません。(事前に設定しておきます。) テーマを前にし