見出し画像

ソーシャルメディアは「1:N:N」というお話

こんにちは。点心LAB 研究員Yです。

個人でソーシャルメディアを使う側から、
ソーシャルメディアを通して企業さまの支援を行う方に回り、はや5年ほど経ちました。

使われ方や使うユーザー層も変化する中で、意識しないと抜け落ちてしまう
ソーシャルメディアの基本的なポイント「1:N:N」について
改めて整理してみたいと思います。


●ソーシャルメディアの登場におけるコミュニケーションの変化

ソーシャルメディアの登場までは、「企業⇒ユーザー」という形で、一方通行のコミュニケーションをとる形になっていました。

それが、ソーシャルメディアの登場により
「企業⇔ユーザー」と双方向のコミュニケーションがはじまり、
「ユーザー⇔ユーザー」という新たなコミュニケーションの形が生まれました。

1対N対N

図にするとこんな感じです。
1:Nまでだったのが、N:Nまでに広がり始めました。

ここらへんは、ソーシャルメディアが出始めた時の
総務省のレポートにも記載されています。

●ソーシャルメディアでのN対Nのリアルタイムの情報流通を若者が牽引 

若年層ほどソーシャルメディアの利用率が高く、複数利用をしており、特に若年層はSNS、Twitter、ミニブログの利用率が高く、10代の約半数、20代の約3分の1がソーシャルメディアを利用する際に携帯電話やPHS、スマートフォンを主に利用する等モバイル端末でのソーシャルメディア利用が一般化している。
つまり、Twitter、SNS等に代表されるソーシャルメディアでのN対Nのリアルタイムでの情報流通は、利用場所を問わず、隙間時間も活用可能なモバイル端末をより多く使い、また、複数のソーシャルメディアを使いこなす若者に牽引されているといえよう。
                 「平成23年版 情報通信白書」より

また、コミュニケーションの始まりが変われば、
ユーザーの行動にも変化が起こります。
かの有名なコトラー先生もマーケティング4.0で4Aから5Aへ。
マーケティング活動の変化が起こっていると提唱しています。

全体概要記事 (1)

インターネットやソーシャルメディアの隆盛によって
今までなかった

・訴求
(ソーシャルメディアやWEB広告、CRMなどで接点から、
つながりをもち、常に訴求の継続をできる状況)
・調査(Googleやソーシャルメディアでの検索、口コミ調査)
・推奨(口コミを書き込んだり、ソーシャルメディアにあげたり)
へと行動の変化が起こっています。

最近よく聞くULSSASのフレームワークなども
UGC(ユーザー生成コンテンツ)を注力ポイントにしたうえで、
このユーザー行動を理解・促進していこうというモデルだと理解しています。


ここまでで
・コミュニケーションのスタイル
・行動の変化
をベースに振り返ってみました。

改めて整理してみると3つの立場が存在しています。

①ソーシャルメディアの発信側の立場
②最初に情報を受け取るユーザー
③②から情報を受け取るユーザーor発信するユーザー

①→②までは比較的議論されている印象を受けますが(それでも①に寄ってしまうことは多々あると思います)、
③まで見越した議論があまり生まれていないような気がしています。


難しい部分ですが、
真剣に考えれば考えるほど、自分ゴト化すればするほど
どうしても自分が中心になるバイアスがかかってしまいます。


「拡散されるにはやっばり面白いネタが。。」
「時代はUGC。UGCをつくりたいのでとりあえずキャンペーン!

それが本当にユーザーが必要としていることなのでしょうか。


もちろん
①・②・③それぞれのコミュニケーションシナリオを設計したうえで、最終的に面白企画やキャンペーンにたどりつくこともあります。


ただ一度立ち止まって、
「1:N:N」でのコミュニケーションを振り返ってみてもいいかもしれません。

ここまで少しふわっとしたお話なので、
イメージしやすいように、Instagramでのコミュニケーションでの施策例を
簡単にまとめておきます。
(※FacebookやTwitter,TikTokなども比較的同じ構造で展開できますが、LINEだけ少し異なるので要注意です。そのお話はまた別の機会に。)

俯瞰図1


●ソーシャルメディア上の内発的な動機と外発的な動機

ここまではよく聞いたりするお話だったかもしれません。
ここからさらにユーザーの心理に一歩踏み込んでみたいと思います。


いいね、RT、シェア、コメントetc。
ソーシャルメディア上のアクションをエンゲージメントとして
一括りにしていませんか??


自分がいいねするとき。投稿するとき。RTするとき。
それぞれアクションを一度振り返ってみてください。


それぞれそのアクションをしようとする動機が異なりませんか??


たとえば「料理に興味がある人」を例にとってみます。
アクションが起こる際に、
・自分に向けた内発的な動機(参考になる!真似したい!憧れ!・・)
・外側に向けた外発的な動機(見てほしい!聞いてほしい!伝えたい!・・)
の2種類が存在することになります。


これも言われたら「そりゃそうでしょ」と思うんですが、
考えているときには意外に抜け落ちがちだったりします。

内的動機と外的動機

ステップとしては、
内発的なアクションの増加→外発的なアクションの増加に繋がることが多いように感じますが、
ここも企業さまによって変わってくるポイントになる部分です。

つまり
内発的な動機を起こしたいコンテンツ

外発的な動機を起こしたいコンテンツ
をそれぞれ考えて
コンテンツの企画を行っていく必要があります。


最後になりますが、
ソーシャルメディアを運用する上で
MindFreeの基本的な考え方をご紹介させていただきました。

1:N:Nのコミュニケーション

ユーザー心理(内発的動機・外発的動機)
を組み合わせながら
ソーシャルメディアは設計や運用を行っていくと
なにかいいことがあるかもしれません。

研究員 Y

-----------------------------------------------------------------
MindFreeでは
Facebook,Twitter,Instagram,LINE,TikTok等の
・コミュニケーション設計
・企画~運用
・コンテンツ制作
・キャンペーン設計

・レポーティング
をご支援させていただいております。

ご不明点・ご相談などはホームページよりお気軽にお問い合わせください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?