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【経済本100冊】Vol.96:『日本に仕掛けられた最後のバブル』(著:ベンジャミン・フルフォード)のあらすじ

経済本100冊読破タイトル作成

こんにちは!メンタルブロック解除人こと心理カウンセラーの大和です。
こちらでは、「数字に疎い心理オタクが、経済関連の本を100冊読むとどうなるか?」と言う企画で、読破した経済関連の本を紹介して行きます。
既に経済に詳しい方もそうでない方も、今後の本選びの参考にして頂ければと思います。


今回ご紹介するのは、ベンジャミン・フルフォードさんの『日本に仕掛けられた最後のバブル』です。

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基本情報

タイトル:日本に仕掛けられた最後のバブル
著者名:ベンジャミン・フルフォード
初版発行年月:2013年2月
ページ数(大体):約200pg
難易度所感〈五段階〉:★★★★ ややムズい


大和の適当あらすじ

闇勢力が世界の金融市場を操作しようとしてると言う本。

全体の感想

よくある陰謀論の本です。よく、フリーメイソンが世界を裏で操ってたみたいな話がありますが、発想はほぼそれです。あとエヴァンゲリヲンのゼーレもそうですね(笑) 残念ながら大半は眉唾っぽいのと、結局最後まで読んでも闇勢力とは何なのかが分からなかったのがイマイチな感じでした。但し、今問題になっているタックスヘイヴンに対する指摘は割と当たっているんじゃないかなと思いました。

大和の学びポイント


< 学びポイントまとめ >


★金融派生商品の発明
★現代の錬金術による経済成長は国民に何ももたらさなかった
★金融工学はものづくり企業をないがしろにした
★金融派生商品にのめり込む銀行
★金融資本主義崩壊の序曲がサブプライムローン問題
★ギリシャはユーロ圏加盟の為に、怪しい金融工学に手を出した
★ギリシャの債務隠しに加担した闇の権力者達
★ギリシャの財政赤字の裏で儲けたゴールドマン・サックス
★プラザ合意の隠された思惑
★借金を意図的に棒引きできる立場にいるアメリカ


< 各詳細 >


★金融派生商品の発明
・・・1980年代、当時の銀行には、コンピュータ上に溢れるマネーが存在しなかった。実体経済に則っただけの資金しかなく、上限が限られている為、銀行はどこに融資するかを慎重に選び出していた。それでも失敗やつまずきはあったが、資金は実態経済を成長させる為に使われていた。ところが、こうした伝統的な銀行システムでは飽き足らない人々がいた。儲けの限界を超えたいと考えた彼らは、金融工学なる詐欺的な学問を創り出す。投機的な金融資本主義の時代が幕を開け、その根幹の一つを成すのが、融資によって作られた債権を債権化して投資家に売ると言う金融派生商品である

★現代の錬金術による経済成長は国民に何ももたらさなかった
・・・通貨スワップや金利スワップ、CDS取引と言った現代の錬金術により、90年代より市場を行き交う資金量は急増して行く。例えば、アメリカの銀行が扱う資金量は6兆ドルから30兆ドルと、20年間で5倍に増え、このマネーの力が金融危機までのアメリカの経済成長の原動力となっていたのである。ところが、この20年間の経済成長は多くの国民に何ももたらさず、唯、マネーがマネーを生み出し、コンピュータ上の数字が大きくなるだけの金融資本主義の勝者は、一部の金融資本家達だけなのである


★金融工学はものづくり企業をないがしろにした
・・・金融工学が世の中のルールを変える前の時代は、国の経済成長率が上がれば主要産業の雇用が拡大し、多くの人に富が分配された。だがこの20年間、欧米で起きたのは中産階級の消失である。いくつものバブルが膨らんで弾ける間、人々はその時々のマネーゲームに乗れた小金持ちと、乗り損なった人に分かれて行き、欧米の産業界では社会の基盤となる筈のものづくりを行う企業がないがしろにされ、生産拠点は次々と国外へ流出して行ったのである

★金融派生商品にのめり込む銀行
・・・この20年、経済成長を牽引するのは金融界だと喧伝され、実物の裏付けの無いマネーを膨らませ、必要に応じてコンピュータ上の数字を紙幣に変えて実物を消費すると言う歪んだ仕組みを定着させて行く。欧米各国は実物を作って売るのではなく、ひたすらに消費することで経済を成長させて行った。その過程で、銀行は資金量の心配をする必要性を失って行く。FRBがドルを作れるように、銀行は必要に応じて怪しげな金融派生商品を駆使し、金を集めるようになる。なにしろ、融資の担保に取った土地の債権を債権化し、格付け機関に頼んで高い格付けを付けてもらうだけで、一般の投資家が喜んで債権を買うのである。

★金融資本主義崩壊の序曲がサブプライムローン問題
・・・この20年、天井知らずの融資枠の広がりで増殖したマネーは、流入する先を求めてうねり始めた。こうしてアメリカだけでなく、先進諸国の多くで金余りが常態となり、ギリシャやスペイン、アイルランドで、次々に各地でバブルが作り出されて行った。しかし、膨らんだバブルは必ず弾ける。金融資本家達の作り上げたシステムの崩壊の序曲がサブプライムローン問題である。あれから数年、金融工学の怪しさは多くの人の知る所となったが、あのバブルがはじけるまでは現代の錬金術は輝きを放っていたのである。


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