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【経済本100冊】Vol.30:『価格でわかる日本経済』(著:日本経済新聞社)のあらすじ

経済本100冊読破タイトル作成

こんにちは!メンタルブロック解除人こと心理カウンセラーの大和です。
こちらでは、「数字に疎い心理オタクが、経済関連の本を100冊読むとどうなるか?」と言う企画で、読破した経済関連の本を紹介して行きます。
既に経済に詳しい方もそうでない方も、今後の本選びの参考にして頂ければと思います。


今回ご紹介するのは、日本経済新聞社の『価格でわかる日本経済』です。

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基本情報

タイトル:価格でわかる日本経済
著者名:日本経済新聞社
初版発行年月:2018年11月
ページ数(大体):約290pg
難易度所感〈五段階〉:★★★ ほどよい

大和の適当あらすじ

日経新聞による、価格変動による、最近の様々な経済トレンドをまとめた本。


全体の感想

「価格でわかる」と表題にありますが、中身は要するに最近の様々な経済ニュースを分野別にまとめたものです。価格の変化や市場構造の変化に触れてはいますが、余り深い分析がある訳では無く、また、日本経済の未来に向けてどうしたらいいかの提言も無いです。なので日本経済をマクロでどうすればいいか考えたい人には向かないけど、色々な経済動向の知識をキャッチアップしたいと言う人にはオススメです☆彡

ややテーマが雑多に散らばり過ぎている印象はありますが、朝日キーワードに比べると、日常身辺で目にしたり耳にしたりするような、よく細かなミクロの所まで突っ込んだ情報が多いですので、そう言う意味では痒い所までよく手が届いてるなと思います。経済本と言うとマクロのものが多いですので、こう言うミクロ視点の情報をまとめた本は貴重であると言えます。


大和の学びポイント


< 学びポイントまとめ >

★都心のシェアオフィスの賃料が上昇
★プログラミング教室が活況
★ベビーシッターのネット仲介が広がっている
★店舗に縛られないフリーのシェフが増加
★運転手不足でトラック運賃が値上がり
★航空貨物運賃・灯油価格に影響を与えるLCC
★ティッシュの安値競争時代の終焉
★サバのブランド化
★東京の穴場マンションの消失
★食卓の新顔・羊肉の躍進


< 各詳細 >


★都心のシェアオフィスの賃料が上昇
・・・東京都心のシェアオフィスの平均募集賃料は、2018年6月末までの半年間で17%上昇した背景には、働き方改革や新事業創出への関心が大企業を中心に高く、大勢が使いやすい拠点を求めていることが挙げられる。完全個室が主軸のレンタルオフィスも利用料は上昇基調にある。レンタルオフィス内に共有オフィス部分を新設・拡張する動きが加速しており、両者の境目が曖昧になっている。働き方が多様化する中、シェアオフィスのサービスも、海の近くでサーフィンを楽しめたり、ホテル内のスパが使えたりと多様になって来ている。


★プログラミング教室が活況
・・・IT教育の小学校での必須化が進む中、小中学生のプログラミング教室が活況。大人向けでは、データミックスの、3か月でデータサイエンティストになれる教室が人気を博す。この3か月とは、無職でいられる限界期間を想定したもので、転職希望者向けにニーズが高い。企業側のIT人材ニーズも高く、月収300万を超す高給非正規のIT人材も外資企業で増えている。特にITの新規事業における、プロジェクト毎に社内外からメンバーを集め、終われば解散すると言うスタイルは非正規雇用と相性が良いのである


★ベビーシッターのネット仲介が広がっている
・・・ベビーシッターのネット仲介サービスが広がっている。従来型の派遣サービスに比べて約半額でベビーシッターを呼べる。相場は1時間1000円~。特に共働き世代に人気で、シッター側も隙間時間で働けるのでメリットが大きい。また、ベビー用品のレンタル利用料も増えて来ているこれまでは少子化で市場が縮小傾向だったが、ネット通販の普及で市場が回復。また、ベビー用品は子供の成長ですぐに使えなくなって処分に困るが、レンタルであれば返せばいいだけなので、それもサービス普及の要因となっている。

★店舗に縛られないフリーのシェフが増加
・・・出張シェフサービスはこれまで高価なイメージがあったが、最近は手の空いた料理人をマッチングする低コストのサービスが広がっている。相場は一人3000円~。代表例は「プライムシェフ」。背景にあるのが、料理人の労働環境の過酷さ。長時間労働の割に、売上はほぼ固定費で消えるし、バイトの確保も難しい。フリーでも生活できるのは、1回当たりの売上が大きい、法人向けの出張サービスが増えているからである。理由は、働き方改革でオフィスで懇親会を開く企業が増えているからである。

★運転手不足でトラック運賃が値上がり
・・・運転手不足を理由にトラック運賃が上昇。特に長距離輸送では複数の運転手が交代で運ぶ必要があり、人件費がかさむ。関東から九州・東北のチャーター便では10~15%程、運賃が上昇。運転手の労働時間削減も運賃上昇の一因である。「危険物取扱者」の取得が必要な、タンクローリーの運転手不足も深刻であり、それが石油製品の価格に波及している。ローリーの人手は需要の高いガソリンや軽油・灯油等の配送に優先的に回され、その分アスファルトの調達が難しくなり、18年1・2月分の価格が17年12月に比べ7%高くなった。


これより先は有料コンテンツとなります。価格は200円と、週刊少年誌よりも安く変える値段ですので、更にサクッと学びを深めたい方は是非ご購入下さい。

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【経済本書評】超ネタバレ!経済本100冊読破&書評まとめ


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