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【WEBマーケ本100冊】Vol.37:『デジタルマーケティングの定石』(著:垣内勇威)のあらすじ

 こんにちは!メンタルブロック解除人こと心理カウンセラーの大和です。
こちらでは、「数字に疎い心理オタクが、WEBマーケ関連の本を100冊読むとどうなるか?」と言う企画で、読破したWEBマーケ関連の本を紹介して行きます。

既にWEBマーケティングに詳しい方もそうでない方も、今後の本選びの参考にして頂ければと思います。


今回ご紹介するのは、垣内勇威の『デジタルマーケティングの定石』です。



基本情報

タイトル:デジタルマーケティングの定石
著者名:垣内勇威
初版発行年月:2020年9月
ページ数(大体):270pg
難易度所感〈五段階〉:★★★★ ややムズい


 大和の適当あらすじ

 DXやWebマーケティングの長所と短所を漏れなく紹介し、その上で具体的にどのように戦略を立てるべきか、分野毎に紹介・解説してくれる本。


全体の感想

 本書は主に法人向けの、ちょっと固めなWebマーケティングの教材です。全体的にマーケティング用語が多めで、一つ一つの用語の意味は大体解説してくれてますが、全くのWebマーケ初心者には少し取っつき辛いかも知れません。

 でもその分、様々なWebマーケティングの分野・手法を網羅しており、複合的に組み合わせ、それぞれのケースで具体的にどのように対処すべきか、その流れを詳細に書いてくれていて、結構本格的です。
 
 カラーでは無いものの、適度に図解があり、重要な所は太字で表記される等、割と見やすいです。特に、ユーザーが商品購入に至るまでのロードマップの仮設検証に重きを置いていて、単なる手法の紹介に留まって無く、これが本場のコンサルティングなのかと唸らせる話が多く、重厚です。

 また、最初の方でDX化やWebマーケのよくある失敗例をかなり列挙してくれていて、所々アナログな手法を組み合わせる等、実践性やバランスを重視しているなと感じました。

 全体的にニュートラルな語り口の割には、結構しれっと大分尖ったことを言って来ますので、そこの所が好き嫌いの分かれる所だと思います。例えば、

これらの「顧客が買うまでの流れ」についての問いに答えられないなら、あなたは「顧客主導」ではないし、マーケターではないと言わざるを得ません。答えられたからと言って、安心して良いかはわかりませんが、日本にいる「自称」マーケターの9割はこの問いに答えられないでしょう。
(p.106 『「顧客が買うまでの流れ」を知らないマーケターは失格?』の章より引用)

と煽る所何かはそうです(笑) 
 
 でも、こうした辛口なのも、本当にプロだからと言う自信があるからこそなので、本格的なものを求める人で、こうしたテイストのものが好きな人には、本書は打ってつけの教材と言えるでしょう☆彡


< 学びポイントまとめ >

★検索の第一段階は「選び方の勉強」検索
★「選び方の勉強」検索の段階はゴールは低めに設定すべし
★検索の第ニ段階は「候補洗い出し」検索
★「候補洗い出し」検索ユーザーには比較サイトで訴求すること
★検索の第三段階は「候補絞り込み」検索
★検索で最も競争が激しい段階は「候補洗い出し」検索
★潜在ニーズを自覚させるのは天才の発明か面白コンテンツ
★潜在ニーズを自覚させるのは大衆商品とマス広告
★潜在ニーズを自覚させるのは一流コンサルタントの営業力
★潜在ニーズをデジタルで自覚させるには純粋想起を狙え
★テレビCMと同じ要領でネット広告を出すと挫折する

< 各詳細 > 

★検索の第一段階は「選び方の勉強」検索
・・・検索には大きく3つの段階があり、第一段階が「選び方の勉強」検索である。これはあるニーズが発生した時に、検索して勉強する段階の検索である。例えば、歯が欠けてインプラントを検討している人の場合、先ず「インプラント」とはどんな施術なのかを調べる。また、料金やリスク、仕上がり度合い等を検索して勉強する。この過程で見るサイトは、テキスト中心の記事ページがほとんどである。

★「選び方の勉強」検索の段階はゴールは低めに設定すべし
・・・「選び方の勉強」検索の段階のユーザーは、まだ商品の絞り込みを検討していない。なので、もし狙うなら、心理的障壁のかなり低いゴールを設定する必要がある。例えば「インプラント」なら、インプラントの簡単な資料の無料DLならユーザーはしてくれるが、歯科医院の来店予約は絶対しない。この段階では、集客を頑張っても実りは小さいと心得るべきである。

★検索の第ニ段階は「候補洗い出し」検索
・・・検索には大きく3つの段階があり、第ニ段階が「候補洗い出し」検索である。「インプラント」の例だと、「インプラント 東京」「インプラント 銀座」等、エリアで調べて通える歯科医院を探すことになる。この段階のユーザーに対しては、比較サイトや口コミサイトがものを言う。検索上位に表示された比較サイト等の中から、ユーザーは自分の選択軸で2・3個の候補に絞り込むのである。

★「候補洗い出し」検索ユーザーには比較サイトで訴求すること
・・・「候補洗い出し」検索の段階のユーザーは、公式サイトには訪れてくれない。なので、比較サイト経由でゴールまで来てもらうよう狙うのがセオリーである。但し、比較サイトを使うと紹介料を差し引かれることがある為、そのコストがネックに感じられるようであれば、次の第三段階の検索ユーザーに重点を置いた方が良い。

★検索の第三段階は「候補絞り込み」検索
・・・検索には大きく3つの段階があり、第三段階が「候補絞り込み」検索である。これは、検索ユーザーが2・3個選んだ候補から、最後の1つに絞り込む為の検索である。この段階だと、指名検索でユーザーは公式サイトに訪問する。それと合わせて、「社名+口コミ」でも検索される。この段階だと、心理障壁の高いゴールでも通過してくれる可能性が高い。過去に訪問したユーザーを追う「リターゲティング広告」も活きて来る。


これより先は有料コンテンツとなります。価格は300円ですので、更にサクッと学びを深めたい方は是非ご購入下さい。

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【WEBマーケ本書評】超ネタバレ!WEBマーケ本100冊読破&書評まとめ

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