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【経済本100冊】Vol.19:『カイジ「命より重い!」お金の話』(著:木暮太一)のあらすじ

経済本100冊読破タイトル作成

こんにちは!メンタルブロック解除人こと心理カウンセラーの大和です。
こちらでは、「数字に疎い心理オタクが、経済関連の本を100冊読むとどうなるか?」と言う企画で、読破した経済関連の本を紹介して行きます。
既に経済に詳しい方もそうでない方も、今後の本選びの参考にして頂ければと思います。


今回ご紹介するのは、木暮太一さんの『カイジ「命より重い!」お金の話』です。

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基本情報

タイトル:カイジ「命より重い!」お金の話
著者名:木暮太一
初版発行年月:2013年4月
ページ数(大体):約240pg
難易度所感〈五段階〉:★★ ややカンタン

大和の適当あらすじ

賭博漫画カイジをネタに、自分を守る為のマネーリテラシーを身に着けようと言う本。


全体の感想

何回も重版してる本みたいで、結構売れてる本らしいです。初版が2013年とやや古いにも関わらず、普通にTSUTAYAで新刊と並んで売ってたんで。お金儲けの本は多いですが、お金で騙されない・搾取されない為の本は意外と少ないんで、そう言う意味でこの本は大事ですね。

内容自体はそこまで難しくないんですが、改めて何故リボ払いは怖いのかとか、何故ギャンブルは儲からないのかとかの仕組みがしっかり分かりやすい解説で学べるので、目からウロコの発見があったり、より深く腑に落とせたりします。まぁこう言う本が何万部も売れてると言うことは、それだけお金儲けとか借金について怖いイメージを持っている人が多いことの裏返し何でしょうね。余り起業家向けの本じゃないかな(笑)

単なる生活の豆知識に留まらず、一つ一つ経済学の法則と絡めて解説してくれてる所がいいなと思いますね☆彡


大和の学びポイント


< 学びポイントまとめ >

★期間によって利子の旨味は変わる
★借金は元利均等返済では無く元金均等返済にすべし
★複利の威力は凄まじい
★リボ払いの恐ろしさ
★クレカのリボ払いは自主規制の範囲外
★自己破産した人の10人に1人は連帯保証人
★融資限度額まで保障しなければいけない根保証
★連帯保証債務の相続
★お金持ちが不幸になる、限界効用逓減の法則
★浪費癖と参照基準点
★宝くじは期待値が最低のギャンブル
★宝くじは胴元の取り分が一番高い
★旨い話があり得ない経済学的理由
★目に見えない機会費用
★貯蓄型保険のデメリット


< 各詳細 >


★期間によって利子の旨味は変わる
・・・利子は「金利×期間」で決まる為、年利なのか月利なのかで旨い話かどうかが変わって来る。例えば「年利12%のオーストラリアドル(1か月もの)、1口100万円(手数料2%)」と言う外貨預金の広告があったとする。この場合、年利12%でも預金は1か月のみなので、100万円預けてもらえる利子は1万円だけで、しかも手数料2%で2万円を取られるので、差し引きマイナス1万円となってしまう。また、「1日0.1%の金利でお金を借りないか」と言う話があった場合、これは年利に直すと36.5%と、法定利率以上の法外な金利となってしまう。


★借金は元利均等返済では無く元金均等返済にすべし
・・・借金の返済方法には「元金均等返済」と「元利均等返済」の2種類がある。元金均等返済の場合、元金と利子を合わせた返済額が毎月同じ額になるように返済する仕組みである。借金の金額と金利、返済期間、月々の返済額が決まれば、トータルでいくら利息を支払わなくてはいけないのかが分かる。その利息の合計と元金を合わせて、返済年数(月数)で割れば、1か月当たりの返済額が決まる。多くの場合では、利息分を先に支払う、元利均等返済の方が選ばれる。何故なら、こちらの方が最初の内は月々の返済額が少なくて済むからである。しかし元金が減らないと利息はずっとかかり続けるので、元利均等返済の方が元金均等返済よりも不利なのである


★複利の威力は凄まじい
・・・借金の金利設定方法には「単利」と「複利」の2種類がある。単利とは、元々の元金にのみ金利がかかる仕組みである。一方複利の方は、発生した利息にも金利がかかる仕組みである。単利では元金が一定だが、複利だと元金自体が雪だるま式に増えて、更にそれに利息が付く為、長期になる程複利での支払額の方が圧倒的に大きくなるのである


★リボ払いの恐ろしさ
・・・クレジットカードでよく見られる「リボ払い」とは分割払いのことである。一見借り手に優しい契約のように見えるが、毎月の返済額が少なければ少ない程、返済し終わる日は遠くなり、期間が長くなった分利息も高く付いてしまう。特に、CMでよく宣伝されるリボ払いは元利均等返済の為、毎月の返済額に占める利子の割合が増え、元本の返済が中々進まないのである。しかもこの時の利息は複利の為、返済が一層泥沼になってしまう。


★クレカのリボ払いは自主規制の範囲外
・・・リボ払いで多重債務者になる人が多いことを問題視した日本貸金業協会は2007年に、リボ払いの返済期限を30万円未満の場合は原則3年以内、30万円を超える場合は原則5年以内とする自主規制を導入した。しかしクレジットカード会社はこの自主規制の範囲外なので、クレジットカードのリボ払いで破産に追い込まれる可能性が已然としてあるのである。


これより先は有料コンテンツとなります。価格は200円と、週刊少年誌よりも安く変える値段ですので、更にサクッと学びを深めたい方は是非ご購入下さい。

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