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【経済本100冊】Vol.24:『30年分の経済ニュースが1時間で学べる』(著:崔真淑)のあらすじ

経済本100冊読破タイトル作成

こんにちは!メンタルブロック解除人こと心理カウンセラーの大和です。
こちらでは、「数字に疎い心理オタクが、経済関連の本を100冊読むとどうなるか?」と言う企画で、読破した経済関連の本を紹介して行きます。
既に経済に詳しい方もそうでない方も、今後の本選びの参考にして頂ければと思います。


今回ご紹介するのは、崔真淑さんの『30年分の経済ニュースが1時間で学べる』です。

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基本情報

タイトル:30年分の経済ニュースが1時間で学べる
著者名:崔真淑
初版発行年月:2019年5月
ページ数(大体):約250pg
難易度所感〈五段階〉:★★ ややカンタン

大和の適当あらすじ

ここ30年の経済トピックを図解でサクッと学べる解説本。


全体の感想

最近の経済トピックがポップなイラストと図で学べる分かりやすい本です。余り時系列で追わずに、テーマ毎にまとめられています。世界情勢から日本の経済の流れまで、守備範囲が広くて助かります。Q&A形式なので素朴な疑問の解消に向きますが、飽くまで軽く学べる程度で、深く突っ込んだ詳細な分析はありません。

結構後半のIT関連のトピックが面白かったので、ここではそちらを重点的にピックアップ。崔さんはキーワードの抽出・選択が上手いエコノミストだなーと思ってまして、今後の経済の流れを捉えるのに役立つ概念が沢山この本には散りばめられてます。


大和の学びポイント


< 学びポイントまとめ >

★メルカリの中古品売買はGDPに反映されない
★アマゾンとアリババの経済圏
★アマゾンとアリババの各事業比較
★動画ビジネスの台頭
★タイムシフト視聴率
★サーキュラーエコノミー
★トヨタはモビリティ・カンパニーになる
★モビリティ・アズ・ア・サービス
★イノベーションのジレンマ
★日本のM&A攻勢
★日本のエレクトロニクス衰退の理由は無形資産投資
★勝ち組企業が導入するSPAとは
★日本とEUのEPA発効


< 各詳細 >


★メルカリの中古品売買はGDPに反映されない
・・・モノ、サービス、場所等を共有する「シェアリングエコノミー」が若者を中心に広まっている。モノ余りの現代では、寧ろ「モノを所有せずに利用する」と言う価値観が受け入れられて来ている。フリマアプリのメルカリに代表される個人間取引では、転売目的で新品を買った費用や、メルカリの手数料はGDPに反映されるものの、中古品売買そのものは新しい付加価値を生んでいないので、GDPには反映されない。なので今後はGDPで経済の豊かさを把握するのが難しい時代になって行くだろう。


★アマゾンとアリババの経済圏
・・・世界のネット通販の二大巨人はアマゾンとアリババである。アマゾン経済圏はアメリカ・カナダ・中南米諸国・ドイツ・日本・イギリスで、アリババ経済圏は中国とアジア諸国である。その為、どちらがヨーロッパや東南アジア市場を攻略できるかが今後のカギとなって来る。また、アメリカは「プライムデー」、アリババは「独身の日」等の大きなイベントで、新規参入企業を引き離すことに余念が無い。


★アマゾンとアリババの各事業比較
・・・アマゾンとアリババの事業比較は次の通り。①EC形態:アマゾンが配送まで担う直販型なのに対し、アリババはマーケットプレイス型で、配送は商品提供者側である。ECはほぼ互角。②コンビニ:アリババはスマホアプリだけで支払いができる新型スーパー13店舗を展開しており、リードしている。対してアマゾンは2019年2月より無人コンビニを試験導入中。③クラウドコンピューティング:アマゾンのASWが圧倒的である。④スマホ決済:スマホ決済の「アリペイ」は世界最大級であり、「アマゾンペイ」を凌駕している。

★動画ビジネスの台頭
・・・最近、高速ネット技術の発展に伴い、動画ビジネスが台頭して来ている。従来のテレビが規制産業であるのに対し、ネットは誰でもアクセス・発信できる為、テレビCMに比べてユーザーに広告のリーチがしやすいと言う特徴がある。また、スマホユーザーの増加やライフスタイルの変化によるテレビ視聴率の低下が進む中、テレビ業界も高度なコンテンツ提供技術を駆使して、動画配信サービス市場に参入している。

★タイムシフト視聴率
・・・ライフスタイルの変化でテレビ視聴の形態も変わって来ている流れを受けて、2016年より、録画分を考慮した「タイムシフト視聴率」と言う指標がテレビ局で使われるようになった。テレビCMの料金基準となる視聴率は総合視聴率へ変化し、「リアルタイム視聴率+タイムシフト視聴率-重複視聴=総合視聴率」と言う計算となる。


これより先は有料コンテンツとなります。価格は200円と、週刊少年誌よりも安く変える値段ですので、更にサクッと学びを深めたい方は是非ご購入下さい。


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【経済本書評】超ネタバレ!経済本100冊読破&書評まとめ


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