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科学技術が発展しようとも、人が成長しなければ幸せにはなれない

近い将来、
無人販売や無人配達ができるような社会になって
ますます便利な社会になるかもしれません。

でも、それが「人にとって幸せかどうか?」
というと、それはまた別の話です。

いくら技術が進化したとしても、
それを扱う人間が進化していかないと
人間社会は破綻してしまいます。

世界大戦が起こるまでは、
人は戦争をしても
局所的な争いで済んでいました。

日露戦争の頃でも、
ほとんど世界一周旅行のような距離の
船旅をして戦争をしにいってました。

でも今では、地球の裏側からでも
ボタン一つで核攻撃できるようになりました。

いくら技術が発展して、便利になったとしても
争いが便利になることはあっても、
平和になることはありません。

なくなるどころか、
もっと脅威のある兵器を
作ることを競い合っています。

そして、一般の市民でも、
常に「核戦争の脅威」を感じながら
生きている状態になっています。

各国で宇宙軍が創設され始めていますが、
戦場は、宇宙にも拡がり始めています。

「神の杖」をご存じでしょうか。

地球の衛星軌道上に棒状の兵器を地球に向けて置き、
宇宙から地球へ超速で振り落として攻撃する兵器です。

このようなものが空一面に設置された日には
いくら晴天といえど、
気持ちよく空を仰げなくなるのではないでしょうか。

いくら技術が発展しようとも、
私たち人間と、そこに住む社会が
発展しなければ、住みよい社会にはなりません。

では、住みよい社会にするためには
どうすれば良いでしょうか。

争いをやめることですよね。

では、なぜ争いは起こるのでしょうか。

それは、
人が、「他の人よりも得したい」
という感情を持つことから生まれます。

「他の人より」の部分が重要です。

・他の人より良い立場でいたい
・他の人より優位でいたい
・他の人より幸せでいたい

他人と比較して、
得でいたいと思う人がいると、

相手する他の人も
同じように関わらなければならなくなり、
みんなが競い合いに参加せざるを得なくなります。

ドラえもんでいえば、
スネ夫やジャイアンが
その役割を演じています。

スネ夫が自慢話をするから、
ドラえもんに頼んで
自慢し返したくなります。

ジャイアンが力で圧倒しようとするから、
ドラえもんに頼んで
圧倒し返したくなります。

より優位な立場にならないと
「幸せではない」
と感じる社会になっていきます。

本来、人が幸せと感じるかどうかは
そのような基準の中にはありません。

幸せの根本は、
「自分が幸せを感じられるか」
ただそれだけです。

その根本を無視して、
優位さの競争に参加するから、
その競争に時間や財産を費やして、
増やすことに疲弊して、
むしろ不幸になっていきます。

例えば、他人に自慢するために
無理して高級車をローンで組んで買えば、
そのローンを返すために、
何年も働かなければならなくなります。

その職場でずっと労働し続けることに
何の苦もなければ良いかもしれませんが、

もしローンを返すために、嫌な仕事でも
我慢して働き続けているようなら、

その何年もの掛け替えのない自分の幸せの時間を
ただの一瞬の自慢のために、
売り捨てたことになります。

「お金を大切にしましょう」
という話ではありません。

お金がなくても、ただ空を仰いで
幸せに感じられるようになれれば、
幸せになることは、できます。

でも
「小さな幸せを感じられる感性を持ちましょう」
という話でもありません。

「それが『自分の幸せ』のための行動になっていますか?」
というのをよく考えて行動しましょう、
という話です。

少なくとも、
「他人との比較」に関わる行動は
「自分の幸せ」のための行動とは
かけ離れていきます。

「自分の本当にやりたいこと」
とは、かけ離れていくからです。

他人と比較せず、
他人がどうだかに構わず、
自分がやりたいことに集中できていれば、

自分のことで楽しむことに忙しいですし、
不幸を感じている暇はありません。

そして、周囲の人も同様になれば、
争う暇のない平和な社会になるでしょう。

だから、自分を「他人と比較」して
「他の人より」という意識
をすることに時間を費やさず、

「気軽に楽しく」生きること、
自分のやりたいことに集中すること
を、私はおススメしています。

「○○さんのせいで」
「○○さんがこうするから」
というのも同様です。

他人の行動を意識するより
自分の行動に集中した方が
自分のためにも、周りのためにも、
幸せな行動になります。

そして、それが
成長した人の行動です。

技術が発展しようと、
自分(または人間)が成長しなければ
幸せにはなれません。

逆に、人間が精神的に成長すれば、
周りや環境に関わらず
幸福度はいくらでも上げられます。

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