世間と学問の心理学の乖離がすごいっていうお話し

初めましての方は初めまして。いつも見に来てくださっている方,お世話になっております。スプーン界の集会酒場,占い屋店主はると申します。

昨日,心理学ってなんだろうという記事を投稿させていただきました。そこからもう少し考えてみた世間と学問の心理学の乖離。

大学には心理学を専門的に学べる学科が設置されています。そこに入学してくる人はカウンセラーになりたい,心理学というものに興味があったり,とりあえず推薦が取れたからと様々な理由で入学してきます。

そんな時に口を揃えて言われることが,いつから,そしてどの講義を取れば人の心を読めるようになりますか?

人の心なんて読めません。

人の心が読めるようになったら警察の取り調べなんていらないし,そもそも争いなんて起きないと思わないかい?って話をすると大抵の人は納得し,そしてなーんだ心理学って役に立たないしつまらないといいます。

そして社会心理学や認知心理学に少しでも触れたことがあるのであれば先生から言われたことがあるであろう,血液型占いと性格には一切関係性がないというお話し。
なぜ関係があると思ってしまうのか確証バイアスによって説明できるんですよね。

ちなみに社会心理学会が血液型と性格の無関連性についてトピックを作っているくらいには頭を抱えている問題だったりします。

学問としての心理学っていうのはそういうものだし,何かしらの仮説を提唱するのであればその仮説の根拠が必要になり,実験によってその仮説を検証するのであれば実験の再現性を求められます。

トライアンドエラーを繰り返しながらひとつひとつ実験を繰り返し,様々な現象を定義していく,それが学問における心理学です。

逆に世間のイメージがする心理学はメンタリストが人の心が読むとか,ビジネスマンが活用していたり,コンサルタントがアンガーマネジメントとかそういう実践に使えそうな心理テクニックだったり心理術?的なものを指しています。

心理学って目に見えないものだからこそ,余計にわかりにくいというか心理学って言っておけば納得してしますという権威効果があったりします。

少なくともメンタリストになっても人の心は読めませんし,考えを読み取ってはいません(読み取ったようにみせれますが)。できることは選択の幅を狭めて誘導したりすることかな?


オチのない話になってしまってなんだか心苦しいのだけれど,心理学ってイメージだけが先行しすぎてるよっていうお話しでした。

後者の方に興味があるならこの本とか読んでおくといいんじゃないかな


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