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VOl.15「あの公園から見上げるソラと、介護士シドの日常」

#事実に基づいたフィクション   #東京の公園 #健康寿命 #公園の楽しみ方 #認知症 #介護の職場 #60代の生き方 #やま #山下ユキヒサ



あの公園にも桜が咲きはじめました。
十本ほどある桜の樹。陽のあたり具合によってそれぞれ咲き方に違いがあるようです。
今朝見かけた小学生。3年生ぐらいかな。通学途中の男の子が一人で歩いていました。
登校途中に出合う一つ一つに目を奪われてます。
好奇心いっぱいの彼は、面白いものを探して、あっちにこっちに。
学校までの道のりは遠いようです。
まるで「ファーブル昆虫記」のファーブル先生の少年時代のよう。
見たことないけど、、、。

公園前の一軒家。
その家の玄関前にあった鉢植え、彼の足が止まります。
何種類もの春の花に見とれているようです。
首を左右に傾けて、花びらを見る角度を変えているような、あるいは何かに納得できないような仕草にも見えます。
その姿は小さな博士が思索しているようで、微笑ましく朝から笑顔をもらいました。

と、書き始めてから手付かずで日にちが過ぎていきました。
10日ほど季節の目盛りが進んだ頃。

昨日3月21日のニュース。WBCの歴史に残る勝利。日本対メキシコの接戦。
職場でチラチラ観ながらハラハラ、ドキドキ。
「おおっ」や「やった」とか思わず声を上げる介護士シド。利用者の皆さんも声を上げて応援。

その午後には上野公園の桜、お花見のニュースが飛び込んできた。暖かい日が続いて花びらも開いていく。満開までにはあと一歩とのお知らせでした。でも満開まで待ち切れない。

コロナ禍で我慢していた全てを一気に放出させるような人々の姿が映像にあった。
仲間や家族と笑いあい、大声で話し、食べて飲んで、そして唄う。
人々の「楽しんでやるぜ〜」というパワーを見せつけられているような気がした。

その翌日、3月22日WBCは最終戦、日本がアメリカに勝って優勝した。
おめでとう。ありがとう。おめでとう。春に向かって勢いがつきました。

春は、もうすぐです。いや、もう春にしちゃいましょう。




春は新入学、新学期が始まる季節。小さなお子さんをお持ちの親御さんたちはこれから毎日の通学が心配ですね。
交通安全を願って、我が子にいろいろ教えておられるでしょう。

しかし、子供に何かを伝えるのは難しいですね。知って欲しいことも、伝え方がうまくなければお子さんには伝わりません。
伝える技術が必要です。交通事故の7割以上が交差点で起こると言われています。

横断歩道の安全な渡り方は大切な知識。ただ、ありきたりの伝え方では、本当の安全は確保出来ないかもしれません。

また、我が子に合ったオーダーメードの注意喚起は、身近に子供を観ている保護者にしか出来ないかもしれません。

現在、柿内尚文著『バナナの魅力を100文字で伝えてください』(かんき出版)を読んでます。

副題には、
地味だけど一生役立つ「伝わる技術」。とあります。私にとって、伝える技術満載の、何回も読みたくなるホームラン本です。
その中にある、「伝わる文脈」の項目では、参考になればと思い長い引用をさせていただきます。

子供たちの交通安全を願って。

私の2人の子どもにも幼い頃伝えた記憶があります。
「信号機の色を信じるな」と。

人は間違いを犯します。
信号無視をし、一時停止を怠り、前方不注意、挙句、暴走します。歩行者用の信号機が青でも注意しなさいと。

そんなヒューマンエラーを前提として動きなさいと。子供に分かる言葉を選んで、繰り返し伝えたつもりです。

だから、
信号機だけを見ないで車やバイク、自転車や人の動きを見て動きなさいと。状況は刻々と変化します。その状況も読むように、と。

冒頭のファーブル君の、そして特にピカピカの小学1年生の交通安全と健やかな成長を祈ります。
ご安全に。運転者も気をつけて。

以下、引用。

たとえば、親が子供に注意するとき。文脈がうまく伝わらないと子供はただ怒られているという印象を持ってしまいます。

「横断歩道はちゃんと左右を見て、車が来ないことをしっかり確認してからじゃないと渡ったらダメよ。ほかの人が渡っていても安全なわけじゃないんだから」

こんなふうに伝えると、もしかすると渡り方について怒られているように感じる子供もいるかもしれません。そんなときは、文脈をしっかり作って伝えます。

「①車にひかれるのは嫌だよね? ②最近、この道路で事故があって、車にひかれた人がいるんだよ。横断歩道を渡っているときに、車の運転手さんがよそ見をしていて、あなたに気がつかないこともあるから、渡る時は右と左をキョロキョロ見て、車がいないことを確認してから渡ってね。ほかの人が渡っているからって、安全なわけじゃないんだからね。③もしあなたが車にひかれたら、ママは(パパは)悲しくてしょうがないからね。約束ね」
このくらいの文脈があれば、怒っているのではなく、お母さんが心配していることが伝わるんじゃないでしょうか。なかなかここまで具体的に言うのは大変ですが、大切なことを伝えるときには必要なことだと思います。

著者はこう言います。

文脈とは、前後の関係、背景などから導き出される流れのようなものです。
この流れを無視すると、言葉の意味が正反対になったり意味が分からなくなったりする、というのです。

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