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憧れのアマローネのワイナリーへ訪問した話

感動レベルの赤ワイン

ワインのいろはも分からなかった数年前、「なにこれ美味しい!!」と素人の私でもその美味しさに感動したのが、今回紹介するイタリアはヴェネト州ヴェローナ地区にあるヴァルポリチェッラ・クラシッコの畑で収穫されたブドウで作られる「アマローネ」。
このヴェローナ中心地はロミオとジュリエットの舞台になったロマンチックな場所。
そんなヴェローナの中心地から車を約20分程走らせたところにアマローネのワイナリーは位置している。

アマローネとは

アマローネは正式名称「アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ」という。イタリア語で「アマーロ」=「苦い」という意味。かつてヴァルポリチェッラ・クラシコでは甘口のワインが作られていたから、それと区別するために「苦い」という名をつけたと言う。
アマローネは、かつて貴族しか口にできなかったイタリアの最高級ワインである。日本でアマローネを買うには5千円は必要だ。
なんでこんなに高いのか。その理由の一つに、他の赤ワインとは異なるアマローネ独自の製造方法にある。

アマローネの製造方法

  1. 完熟したブドウを3〜4か月陰干しする(40〜50%水分を取り除く)

  2. 樽で2年以上熟成

  3. 更に瓶内で6ヶ月以上熟成

上記のようにアマローネはとにかく時間と手間がかかる。更に干すことで取れるエキスが少なくなるから金額が高くなるのも納得だ。

ブドウ品種

アマローネに使われる品種は以下の3種。

  1. コルヴィーナ種

  2. コルヴィオーネ種

  3. ロンディネッラ種 


アマローネの名門「マァジ」

今回ヴェローナに行くついでに(ついでと言っては失礼すぎる!!)寄ったのがMASIである。1772年から存続しているヴァルポリチェッラ・クラシカで最も古いワイナリーで、ヴェローナの固有品種にこだわってアマローネをつくっている。

https://www.google.de/maps/place/Masi+Agricola/@45.4405672,10.7109787,10.33z/data=!4m9!3m8!1s0x4781e52091e2cfaf:0x7571c53e54d3bee5!5m2!4m1!1i2!8m2!3d45.52342!4d10.8636681!16s%2Fg%2F1tghng56


入り口にはMASIとは書いていない。Serego Alichieri家の名前が書いてあるのみ。

MASI 訪問

私が訪れたのはイースターマンデイ真っ只中。いくつかのワイナリーがお休みだったからマァジも休みかと諦め半分で、門前まで車を進めた。
営業しているか分からない中、とりあえず門にあるベルを鳴らす。
女性がインターフォン口で応答してくれ一安心。時間の関係で試飲会には参加できなかったが、ワインは販売してもらえた。

チェリーの樽で発酵?!

MASIは5種類のアマローネを生産しているが、面白いと思ったのがチェリーの樽で発酵させたVaio Armaron。日本ではあまり販売していないらしいので今回はこのVaio Armaronを購入してみた。もし飲んだ方がいたらぜひ感想を聞かせてほしい。私はまだ飲んでいないので(特別な日に飲みたい)飲んだら感想を追記したい。

MASI社の5種類のアマローネ


アマローネは高すぎる!似たようなワインないのかい!!というそこのあなたへ

アマローネは高すぎる!というあなた。
朗報!リパッソという名のワインがあるのだ。これはアマローネを作った際にでるブドウの搾りかすにワインを入れて発酵したワインのことである。
アマローネの芳醇な香りがワインにうつって、アマローネ風の味になる。

MASIへ行くあなたへ

今回私が後悔していることは、MASIの試飲会に参加できなかったことだ。
ブドウが干されている様子を見学したり、MASIについてもっと知りたかった。
ぜひ興味がある方、近くへ行く方はぜひ試飲会に参加してみて感想を教えて欲しい。宿泊施設もあるから、運転手も大丈夫。ワイン畑に滞在するのもまた良いだろう。

https://www.masi.it/en/masi-wine-experience/masi-cellars


トスカーナからやってきたアリギエーリ家を象徴するように糸杉が見られる

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