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【無料】基礎から分かる水産用語<132> フルフィルメントセンターとは

みなと新聞で毎週火・金曜日に連載している「基礎から分かる水産用語」を公開します。
みなと新聞の専門記者が、漁業、流通・加工、小売など水産で使われる一般用語から専門用語まで、分かりやすく説明する連載です。


フルフィルメントセンターとは

 商品の在庫管理から注文処理、梱包(こんぽう)、配送、顧客データ管理や問い合わせ対応などを一括で行う物流拠点。「FC」と略される。電子商取引(EC)事業において、安定した商品の集荷・出荷などで重要な役割を果たしている。

 フルフィルメントは商品の入荷から出荷、物流の手配、顧客情報や在庫の管理、問い合わせなどのアフターフォローと、EC業務における一連のプロセスを指す。販売者は業務委託することで効率化につながり、自社のコスト負担などを軽減できる。サービスの質も一定に保つことができる。

 FCの代表例は米・物流大手のアマゾン。8月に稼働開始予定の拠点を合わせると、首都圏を中心に全国25カ所以上のFCを展開している。アマゾンの他にも、物流企業などが中小企業のEコマース向けにFCを運営している事例もある。

 小売業界では、イオン子会社のイオンネクストが運営する顧客フルフィルメントセンター「誉田CFC」(千葉市)が2023年7月から本格稼働を始めた。同社のネットスーパーサービス「グリーンビーンズ」において、物流のハブとして機能している。最新の人工知能(AI)やロボット技術を使い、注文から商品配達まで同一のプラットフォームでシステム全体を最適化している。

みなと新聞本紙2023年7月18日付の記事を掲載