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【無料】基礎から分かる水産用語<191> ふるさと納税とは

みなと新聞で毎週火・金曜日に連載している「基礎から分かる水産用語」を公開します。
みなと新聞の専門記者が、漁業、流通・加工、小売など水産で使われる一般用語から専門用語まで、分かりやすく説明する連載です。


ふるさと納税とは

 納税者が自治体に寄付した金額の一部を税金から控除する制度。自治体は地域の産品などを「返礼品」として寄付した納税者に送ることも多い。2022年度における自治体による返礼品の調達費用は前年度の約1・2倍に当たる2687億円(総務省)となった。

 同省によると、ふるさと納税の受け入れ金額は前年度比16%増の9654億円、受け入れ件数は17%増の5184万件だった。受け入れ金額でみると、10年前の12年度は104億円だったが、右肩上がりで拡大している。

 水産品は人気の返礼品となっている。ふるさと納税ポータルサイト「さとふる」の23年における人気ランキングでは北海道紋別市のホタテ玉冷が1番人気の返礼品になった。また、上位10位は他にもマスイクラやウナギ、むきエビがランクインしている。

 ふるさと納税により控除を受けることができる税金は所得税および住民税。控除を受けるために確定申告を行う必要がある。原則として2000円を除いた全額が控除の対象になるものの、収入や家族構成に応じた上限を設けられている。

 総務省が「ふるさと納税ポータルサイト」で目安を公開している。例えば年収300万円の独身の場合は2万8000円が上限額の目安だ。

みなと新聞本紙2024年3月8日付の記事を掲載