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【無料】基礎から分かる水産用語<67> 棒ダラとは

みなと新聞で毎週火・金曜日に連載している「基礎から分かる水産用語」を公開します。
みなと新聞の専門記者が、漁業、流通・加工、小売など水産で使われる一般用語から専門用語まで、分かりやすく説明する連載です。

棒ダラとは

 マダラを素干しにした干物。主な生産地は水揚げが盛んな北海道。食べる際は煮物などで使われ、特に関西地方の正月料理に欠かせない食材といわれる。

 棒ダラは、鮮度が落ちるのが早いタラを流通しやすくするため古くから親しまれてきた保存食。主にマダラの内臓や頭、背骨を取り除き、腹と背の身に分けて天日干しなどで冬の間に数カ月かけて乾燥させる。

 製品は棒状に硬く乾燥しているため、そのまま食べるのは難しい。食べる際は一般的に、1週間ほど水に浸して戻してから調理に用いる。京都ではエビイモと炊き合わせた伝統料理の「いも棒」など、各地の郷土料理に使われている。

 全国屈指の取り扱いを誇るのが京都市中央卸売市場。産地の漬け戻し品が拡大する中、現在も多くの入荷があり、毎年11月初旬ごろに初入札が開かれる。今年の初入札では前年より約2割減の約7・8トンが上場された。サイズは特大(10キロ6~10本入り)、大大(同11~15本入り)、大(同16~18本入り)、特中(同21~25本入り)に分類されている。

 棒ダラは調理に使うために手間が掛かり、若年層の不認知などの理由で生産、消費は年々減少傾向にある。京都市場の卸担当者は「京都の正月に必要な商材として食べ方の提案などで消費を喚起したい」としている。

みなと新聞本紙2022年11月15日付の記事を掲載