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#一行日記 2024/3

三月は異様に「三月花形歌舞伎」の記事が読まれており、なんでだろう……となるなどしています。


2024/03/01
まるまる食わされた鳩、向こう三日分の飲食を拒否。

2024/03/04
ぼんやりした鳩にはぼんやりする時間が必要のため、毎日毎日時間が足りない。

2024/03/05
空気の重さに耐えきれずに地べたに這いつくばる鳩。

2024/03/07
この冬最後の雪予報になりそうなものを見て、早くも5日ほどスキップしたい気持ちに駆られる。

2024/03/08
たまに漱石先生の本に戻ってきた時の、これこれ!感が好きすぎる。

2024/03/09
最初から最後まできちんと読みたいから死ぬほど本積んでるんであって、短編連作の長編の中の一編を、それと知らせずに読ますな。

2024/03/10
先週歌舞伎を見ていたので、今月の幕見はまた今度でいいや〜などと週末を自堕落に過ごしていたが、この時間になって観に行きたくなっている。

2024/03/11
あの日の晴れ渡った暖かい午後の教室をよく思い出すけれども、その後の「もう私の誕生日は祝われないね」という言葉の強烈さ。

2024/03/12
派手な黄色い犬がめしゃめしゃに濡れて路肩にくたばっているので近寄ってみれば、モップの先だけが落ちていた。

2024/03/13
なめた螺子をぐるぐるぎりぎり回し続けて日が暮れる。

2024/03/14
注射が嫌いであるが、採血されるたびに外食で肉を食っていいシステムを採択したため、ことなきをえて……えて…………。

2024/03/15
何を見てもすべて茹でればたんぱく質と思って魚を捌く。

2024/03/20
夜中のサービスエリア、誰にも促されていない静けさ。

2024/03/22
第八もちもち大福丸とつよつよ強丸が港を横切って行った。

2024/03/23
旅から帰り、旅に行く計画を立てる。

2024/03/24
移動手段の発達が旅を容易にしたということ自体は分かってはいたものの、実際自分が行った場所が数百年前は最短で片道数十日かかっていたと知ると、その途方もなさとろまんを思う。

2024/03/25
お彼岸すぎたのでそろそろ天気安定しません?

2024/03/26
思えば、ひとつふたつと真面目に時を刻む時計を、めっきり見かけなくなった。

2024/03/27
一息ついて、白紙に向き合い、頭を捻って、隣のブラウザに映り、しまいには寝転がる。

2024/03/29
たった一時間、たった一時間ですら画面に囚われるのか。

2024/03/31
湿らせたり熱を加えたり、髪も所詮繊維という気がする。

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