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コミュニケーション能力

企業が就活生に一番求めているのはコミュニケーション能力だそうです。(リクルート)
しかし、前回の静かに職場を去る新入社員のことを考えるとコミュニケーション能力はその名の通り、一方だけの責任ではないような気がします。職場や社会のルールが絶対でそれに従うことをいやおうなく強いられることは非常に苦痛であるかと思います。
ある投書に、新入の社員が誰にでもため口で快活に応接するのを嫌うことが書かれていました。コミュニケーションが出来れば、これで良いのか、あるいは、これもルール違反として非難するのか、ということになります。
企業組織や社会通例のなかでは新入社員が悪いことになってしまいますが、その人材を本当に育ててみようと思ったら、育てる側もコミュニケーション能力を高める必要があるのではと考えます。
新入社員たちが何を考え、どのようなことを期待したり、努力しているのか理解できるでしょうか。
ただやさしく見守っても、「この会社ではスキルやキャリアが磨けない」と辞めていく人も多いと聞きます。
では厳しく指導して、多くの負荷を担わせても同じような結果だと思われます。
企業の中の誰かが、育成トレーナーとして、彼らの面倒を見るような発想が多い気がします。それを人材育成とか人事力のように考えているかもしれません。多くの人材マネージメントの意見、著作は方法論、想定を述べています。もちろん成功例も多いと思います。
しかし、多くの企業が人材確保~育成に苦慮していると聞きます。これまでの人事担当者による選抜~研修などでは、新入社員の思いをくみ取ることができないようです。
会社全体がコミュニケーション能力を高めて、新しい人材を受け入れる必要があるのではないでしょうか。
また、新しい人材が持っているものを吸収することが、社外の求めるものを理解する手立てともなる、つまり彼らに教えを乞うことも必要です。そこから新しい事業の発想も可能になると思われます。

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